番外編 3月2日~3月4日男女群島 準備編
今回は錦ではなく番外編。
3月2日~3月4日で男女群島に行ってきたので、備忘録を兼ねて記録に残しておこうと思う。
男女群島には前々から憧れのようなものはあったが、自分が行く姿はなかなか想像できなかった。しかし、3月にまとまった休暇がとれ、しかも4月以降は仕事の関係で数年ほどまとまった休みがとれないため、男女群島に行くなら今回しかないのではと思うようになり、ついに決意してしまった。
今回はあじか磯釣センターを利用することに。
いつも通り一人での釣行になるので、単独釣行が可能かどうかも渡船屋さんに確認しなくてはいけない。釣行日の2週間ほど前に電話で確認すると単独釣行もOKだと。エサの予約は特に必要なく、向こうで必要そうな分を解凍しておいてくれて当日に注文すれば解凍されたエサが出てくる方式らしい。ただし、行ってから気がついたのだが、ボイルオキアミは解凍した分を通常は用意していないみたいなので、もしボイルオキアミを1日目に使いたい場合は注意が必要。
2週間前の段階ではもちろん天候の予測も正確ではないので、とりあえず予約だけいれておいて、実際に出るかどうかは釣行日の前々日、前日、当日朝などこまめに電話で確認してほしいとのことだった。
電話予約を入れたら次は釣行の準備にとりかかる。なんといっても離島遠征用の道具が手元にない。釣り竿、リールからアウトドア用のコンロ、ランタンまで離島遠征用の道具を揃えることにした。
男女群島では夜釣りができる、というか尾長は夜釣りがメインらしい。
夜用仕掛け
竿:プレッサドライ4-52遠投
リール:ダイワ クロスキャスト6000 (ワゴンセールで安かった)
道糸:サンライン 海平10号 (安い)
ウキ止め、シモリ玉は太糸対応のもの
ウキ:中通し電気ウキ 1号2個 3B2個
潮受けゴム、ガン玉
道糸とハリスは直結 (後述)
ハリス:DUEL H.D.カーボン 10号 (安い)
針:夜尾長10号、あわせちゃダメジナ9号
昼用仕掛け
2号磯竿に5号通しの仕掛けを用意したが、結局一度も使わなかった。
夜釣りに高級な仕掛けは不要だろうと思ったし、離島遠征なんてたぶん数年に1回になるだろうと思われたので、安いもので揃えることにしてみた。竿だけはカゴ釣りにも使えるかもと思ったので僕的には少し奮発してプレッサドライを購入してしまった。
10号のラインは普段扱わないので、不安になって結びの練習もしてみる。すると案の定ハリが上手く結べない。普段やっている枕付き外掛け結びでは結び目がハリの耳を乗り越えてしまう。というわけで新たに本結びを習得することにした。
その他にも、ネットの情報を見ているとどこの情報でも道糸とハリスはサルカンで結ぶようになっている。おそらく直結よりもサルカンの方が強度的に優れ、また仕掛けが重たいのでサルカンの重さを気にする必要がないからだろう。そこでサルカン結びも練習してみるが、サルカンを結び慣れていないためか、どうしても道糸とハリスに角度がついてしまう。色々考えた結果、普段結び慣れているサージェンスノット(4回)で直結にすることにした。今回良型の尾長も獲ったが、この部分で切れることはなかった。
釣行後に常連さんに聞いたのだが、ハリスにケミホタルをつけておくと仕掛けの回収がしやすく、また水中の仕掛けの動きも見やすくなるらしい。次回行く時はそうしてみよう。
あとはヘッドライト、LEDランタン、銀マットなどを購入。寝袋は冬用のものを持っているのでそれを持参したが、今回の釣行では使わなかった。銀マットの上で仮眠をとるだけで十分だったからだ。
今回持っていったもの
大型クーラー58L(船置き):見回り時に魚を入れる
クーラー25L(船置き):食料、飲料を入れて、見回り時に必要な分だけ下ろす
青いバッカン:レトルト食品や缶詰
撒き餌バッカン:竿受けやエサ箱など釣具の小物
青いザック:寝袋、ヘッドライト、ランタンなど夜用のもの。銀マットをくくりつけた。昼間に寝ることにしたので毎回磯におろしていた。
ライブウェル:ロープやブルーシート、コンロなど釣具以外の小物。1日目の食料も入れた。
竿ケース:竿3本、ピトン、玉の柄、ハーケンなど
次に続く
黒潮大蛇行
寒グレシーズンだろうと思われるのに錦の調子は芳しくない。僕が行くときも含めてグレの活性はイマイチで、マダイやサンバソウ、イガミばかり。どうも水温が低いらしい。
「黒潮大蛇行」というワードが気になり調べてみたところ、今年は12年ぶりの黒潮大蛇行が起きているようだ。
黒潮は足摺岬では接岸しているが、そこからは紀伊半島を避けるように南下して潮岬から遠く離れた南を通り、八丈島を北上している。八丈島を北上して東海地方沖を西向きに流れた黒潮がかろうじて紀東にぶつかっているように見える。
これでは紀東の水温が上がらないわけだ。いや紀東はまだましな方で、潮岬は壊滅的と予想される。調べてみるとやはり串本の釣果も厳しそうだ。
この黒潮大蛇行はしばらく続くよう。一応予報によると3月後半からは、潮岬を迂回して北上する黒潮が紀東にぶつかってくれそうではある。そうなると水温も少しは上がり、グレも口を使ってくれるようになるだろうか。
この黒潮の動向を見ると途端に錦に釣行する気力が無くなってしまった。もちろんグレ以外のマダイやイガミなどは狙えるかもしれないが、グレが釣れないのは面白くない。黒潮が紀東に流れてくれるまで待つのもありかもしれない。
2月10日 錦、カツオ
低気圧が近づいているようで、昼以降は雨波が出てくるらしい。前日に電話すると昼上がりになりそうとのことだったが、その次の日は磯には行けなさそうだし錦に行くことにした。
この日は木生、双子の磯割り。波が出てくるならワラウチにでも行こうかと思っていたところ、常連さんに話しかけられた。
「たしか前にいいの釣ってたよね。ここはよく来るの?」
「まあまあ来てます。まだ1年くらいですけど」
「僕カツオに行くんだけど、一緒にどう?若い人に一緒にきてもらうと安心だからさ」
「行きます!」
というわけで思いもかけずカツオに行くことになった。カツオに上がってみたいとは思っていたが、波かぶりが怖いし、だいたい常連さんが上がっているのでこれまで上がったことがなかった。常連さんと上がるなら安心だ。
その常連さんは基本的にカツオにしか上がらないとのことでもう100回以上カツオに上がっているとのことだった。すごい。
海に出てみると今のところ波はほとんどない。カツオにもすんなりと上がれた。
鰹平瀬 カツオ 地方向き。右に小ガツオを望む
常連さんに教えてもらいながら釣りの準備を始める。どこにチャランボをさして荷物をかけると安心だとか、どこを波がかぶるかなどは経験のある人に教えてもらうのが1番だ。
沖向きは根がきついようで釣りにならなさそう。常連さんに教えてもらいながら地方向きで始めてみる。ただ、北からの風が強く、地方向きも少し釣りづらそうだ。
いつも通り初めの30分間は撒き餌なしで勝負する。潮は地方からの当て潮。エサが取られる様子はない。底で根魚のようなものをかけたが針ハズレ。
撒き餌を開始してみるが、逆風+当て潮でかなり難しい。左手の磯を越えてくる波でできたサラシにのせて撒き餌をのせてみるなど工夫をしてみるがやはり難しい。隣の常連さんもアタリはないようで、観察しているとあっちこっち釣座を移動している。僕も釣座を移動してみることにした。
カツオ 西の沖向き
西の沖向きに釣り座を移動する。水中をみると、右手は根というよりもかなりの浅場になっているようで右手は釣りにくそうだが、正面は張り出した根の際から深くなっていそう。取り込みはかなり難しそうだが、良いポイントではありそうだ。
根の際から攻めることにして、3ヒロから始めてタナを深くしていく。やはり根の際は深くなっているようで意外と根掛かりしにくい。
5ヒロにしたところでウキが急発進。かなりの重みで根に走っていくが、走りが止まったところでゴリ巻きするとすんなりと浮いてきてくれる。油断したところでまた走り出して、竿がのされそうになるが、のされる寸前で止まってくれた。張り出した根の上まで引きずりだしていたので何とかセーフ。魚の向いている方向を意識しながらやり取りして、見えた魚影はシマシマした魚。グレではないが、これは...
石鯛 45cm
石鯛が釣れてしまった。しかも針はすっかり呑み込まれていて、3号ハリスはボロボロ。奇跡的だ。
尾びれはサメにでも千切られたのだろうか、顔の割にはちんちくりんになっている。尾びれが短いおかげで、針が呑まれた上物仕掛けでも釣り上げられたのだろう。
グレが釣れる前に石鯛が釣れる層まで到達してしまうということはグレはイマイチなのかもしれないと思いつつ、釣りを続ける。
磯際はアタリがなく、少し沖を狙ってみる。潮はそれほど早くはないが、西向きに流れていく。遠めに流していってもアタリはなし。隣の常連さんはカワハギを一枚釣り上げているが、どうもイマイチのよう。
再度地方向きに釣り座を構えてみる。潮は左手の磯際からは右(東)向きに流れ、右手から来た左(西)向きの流れと合流して最終的に西向きに流れていっているよう。左手の磯際に撒き餌を撒いて、いくつかポイントを変えて狙ってみるが、カワハギのようなエサ取りはあってもグレの姿は見えないまま納竿となった。
8人の釣り人がいたが、グレは31cmが1枚で、他はイガミが釣れたぐらいで今日はどこの磯も調子が良くないようだった。
今回は初めてカツオに上がれたのが嬉しかった。グレの姿は拝めなかったが、常連さんも釣れていなかったし潮がよくなかったのだろう。機会があればまた上がりたい。
1月14日 錦、双子の東
前日奈良県の洞川温泉にいきつつ紀伊長島の道の駅で車中泊して錦へ。
この日は木生双子の磯割り。
はじめは乗越や蛇島など東磯に行こうと思っていたが、渡船屋さんで最近乗越はボラが大量発生しているようで、いけそうなら蛇島に行こうかと考えていた。海に出てみると波はほとんどなく、カツオだけでなく小ガツオにまで上がっている。
双子の西に着けたところで残ったのは僕と常連さん二人の合計3人。聞いてみると常連さんは二人で蛇島に上がるとのこと。ボラが頭をよぎり、これは沖磯に行った方がいいと思い、双子の東にあがることにした。
双子の東 船着き
双子の東 東向き
双子の東 ワンド 左にボウグイが見える
双子に上がるのは初めてだ。船着はサラシがなく静かな場所になっていて、右には張り出した根がサラシを作り、左はワンドからサラシが出ている。サラシを直接攻めるのはどうも苦手なので船着で始めることにした。
今回も例のごとく釣りはじめて30分ほどは撒き餌なしでサシエのみで勝負する。だがエサは取られず30分間終了。東に向けて流れる潮に撒き餌を乗せて、3ヒロ半からはじめて深くしていく。撒き餌に反応したのか4ヒロで手のひらサイズのグレが釣れてきた。
段々と風が強くなってきた。西から風が吹いてきたり、突然北東の風に変わったりと複雑な風が吹く。どうも双子島の地形のせいか北西からの風が回り込んできているらしい。太陽の光がちょうど釣座の目の前に来て、風で毛羽立った水面に乱反射してウキが全く見えない。突風が強まったこともあり、写真2枚目の東に場所を移動することにした。
潮はなかなかの早さで東に流れている。どんどん流れていくのでこれは東向きに仕掛けを流していく方がいいと判断。撒き餌は沖向きに撒き、仕掛けは東向きに。写真3枚目のワンドが左手に見えているのだが、そのワンドからのサラシが沖に向かって伸び、東に流れる潮とぶつかっている。これはいいかもしれない。
仕掛けを流していくことから、ハリをあわせちゃダメジナに変更。流す時には早アワセは難しいし、向こうアワセを狙う。
アタリがなく4ヒロ半まで深くすると、竿5本ほど流したところでウキが少し沈んだ。アタリかと思って待ったが、浮いてきた。乗らなかったのだろうかと思いつつ仕掛けを張って誘いをかけてみると竿に重みが乗った。抵抗なく近くまで寄せてきたところで強い引きがやってくる。糸は出さず竿と体で抑えながら、弱まったところでゴリ巻き。何度かそれを繰り返しようやくグレの姿が見えた。39cmのグレだった。
グレ39cm 写真を撮るタイミングを失ったため、許可をもらった上で渡船屋さんのホームページから拝借
久々にいい型だ。思えばこの半年間で1番良い。
時合かもしれないと思い、同じタナで何度か仕掛けを流してみる。が、アタリはなし。さらに深くしてみようかと思い、ウキ止め糸を移動させようとしたところ、ウキ止め糸が見当たらない。よくよく探してみるとタナ2ヒロ半程度のところにウキ止め糸が移動していた。おそらく先程のグレとのやりとりの間に竿のガイドに擦れてウキ止め糸が移動したのだろう。盲点だった。
気を取り直してタナを調整するも、手のひらサイズのイズスミが上がってきただけであとはアタリなし。納竿となった。
今回は仕掛けの張り、誘いを少し意識してみた。仕掛けを回収する時にも一度仕掛けを張って一旦聞いてみてから回収するようにしてみた。今回グレは合計3枚釣れたが、2枚は回収前の仕掛けの張りで当たってきた。試したことが釣果につながった。
反省点としてはやり取りの間にウキ止め糸が移動したことに気づかなかった点。これは良型をかけた後に少し注意するだけで防げる。せっかくの時合を逃すことにもなりかねないので気をつけていきたい。
40cmには届かなかったものの、いいサイズのグレだった。双子の東は東向きの潮がいいのかもしれない。
今回も楽しい釣行だった。
1月6日 錦、水神2番
土日連続して予定が空いたので、1泊2日の釣行のつもりで錦へ。
高ノ島の磯割りは少し苦手な印象があるのであまり利用しない方の渡船屋へと足を運んだ。米島の磯割りだ。
乗船前のMTGで、常連さんと2人でコウスケに上がる予定になった。しかし、船に乗ってから予定が変更になり、常連はコウスケへ、僕は水神の2番に上がることになった。
水神2番 沖向き 水神本島を望む
水神2番 東向き
水神2番は初めての磯だ。錦にはまだまだ上がったことのない磯がたくさんある。
西側のポイントは磯際に根が張り出してオーバーハングになっているようでなかなか良さそうなポイントだが、左右からのサラシで水面が洗われて仕掛けの操作は難しそうだ。僕の技術では難しいと感じ、写真1枚目の沖向きに竿を出すことにした。
まずは磯際から。磯際直下には多少の根があるのでその根の際から狙い始める。釣りはじめて30分間は撒き餌をせずにサシエだけで勝負することにしているので、まずはサシエだけで放り込んでみるがエサは取られない。
沖向きに払い出していく流れがあるようで、沖に流していくがアタリはなし。30分間は過ぎ、撒き餌をまき始めるがエサ取りの姿もない。
潮が東から西に流れるようになったので、仕掛けを西(右)方向へ流してみる。右の磯際もオーバーハングになっており、そこを攻めてみるがダメ。根掛かりはバッチリするが。。。
右の磯際から竿半分ぐらい沖のところあたりに仕掛けを流していく。アタリがないためタナを段々と深くしていき、4ヒロ半になったところでアタリがきた。引きははじめ鈍かったが、突然根に向かって走り出す。30cmほどのグレだった。
結構タナは深いのかと思いつつ、同じポイントに流してみるがそれ以降アタリはなし。今度は西からの強風が吹き始め、時々突風がやってくるようになったので、風をさけて東向きに釣り座を変更した。
東向きのポイントは底が変化に富んでいるようだ。東向きの風と西向きの潮ということでセオリー上は悪くないかもしれないが、いかんせん風が強い。磯際で30cmのイガミをかけたが、その後はフグやボラが湧いてきた。
休憩もかねて海の状況を見ていると、竿3本沖に潮目ができており、この強風の中水面の泡が動かないため、西向きの比較的強い潮の流れがあると推測した。上手くいかない時は潮目をダイレクトに狙ってみるのもアリとの説を信じ、初めの釣座に戻って潮目を狙うことにした。
するとやはり潮は比較的流れているようでこの強風のなかウキは風とは逆の方向へ流れていく。これはいいかもしれないと思って続けてみるが、結局アタリはなかった。推測はまではよかったのだが。
竿1本ほどのところを狙っているとボラがかかってしまった。2号の竿なのである程度余裕をもってやりとりできるが、なかなか迷惑だ。
納竿まであと1時間。磯際にはボラが湧き、潮目も消えた。どうしたものかと思っていたところ、海をよくみると水神本島とのちょうど中間のあたりに湧昇流があるようだ。一般的には沈み込む潮がよいというが、あの湧き出し方は下に大きなシモリがあるとしか考えられない。かなり遠投することにはなるが、最後の賭けで水神本島との中間のシモリを狙う。
赤丸のあたりにシモリがある
やはりシモリは存在するようで根掛かりが頻発する。根掛かりを恐れていてはダメだと思い、根気強く続けてみるが、やはりダメだった。
30cmほどのグレとイガミを1枚ずつで納竿となった。
今回かけたグレとのやり取りはなかなか楽しかった。急に根に潜っていこうとする時には、力勝負はせずに竿と体全体で力を逃して止める。糸は出さない。動きが弱まってグレにこっちを向かせたら、竿尻を腰にあてて一気にゴリ巻きする。グレが左を向いたら竿も左へ、右を向いたら竿も右へ倒す。これまでも頭ではわかっていたのだが、実際の動きがようやく身についてきた気がする。今回は思い通りにグレを泳がせることができた。
それから、海の状況から色々と推測してみて、その推測が合っているというのも楽しい経験だった。釣果はまだまだだが楽しい釣行であった。
12月29日 錦、ナベタ
12月29日錦へ。
米島の周りで、それに加えて鰹、木生、双子にも上がれる。しかし、今日は人がかなり多い。常連さんやグループで来ている方々に先に上がってもらい、僕は最後にナベタに上がった。
東の船着き
東の船着きから右にワンドがある
島中央にワレがあり払い出しがでており、沖に沈み根がある
ナベタは初めてで島を見渡すと、島の西側は浅瀬となっており竿を出すのは難しそうだ。東の船着きで竿を出すことにした。
とりあえず30分間はマキエなしで付け餌だけで探ってみる。すると左側の磯際でアタリがあり、30cmほどのイガミが上がってきた。しかし、グレの姿は見えず。30分経ったのでマキエを開始した。
エサが取られるようになったが、アタリとしては出てこない。見るとチモトの上に噛み跡のようなものが残っている。ウキが沈んだと思ったらフグが上がってきた。どうもフグが湧いているようだ。
これは厄介だと思い、少し沖で流してみたり、マキエワークで分離してみたりと工夫してみるが、やはりフグばかり。チモトを噛まれて豚のしっぽになって帰ってくることもあり、針をつけ直すこともしばしば。さらに遠投して探ってみてもフグばかり。どこに投げてもフグ、フグ、フグ。。。
釣座を変えようと思い、島中央のワレで竿を出してみるが、こちらもフグばかり。フグが大量発生しているらしい。流れのはやいところであればフグも少ないかと思ったが、ナベタには流れのはやいところがない。どうしたものかと思って、試しに2枚めの写真のワンドでやってみると35cmまでのイガミが2枚立て続けに釣れた。しかし、その後は続かず。結局グレの姿を拝むことなく、フグに悩まされ続けて納竿した。
今日はほかの磯もイマイチだったようで、20人ほどいたのにグレは全体で2枚程度だった。今回上がったナベタはもう少し荒れている日のほうがよいのかもしれない。とにかくフグが厄介だった印象だ。イガミ狙いなら2枚めの写真のワンドでやるといいのかもしれない。
今年最後の釣行となった。釣果は十分とはいえないが、イガミの引きを楽しめた。来年もいいとしになりますように。
12月16日 錦 黒崎東
12月16日錦へ。
今回は知り合った方と2人で行くことになった。
高ノ島の磯割りだが、眞精さんがお休みなので米島やナベタにもいけるとのこと。前の島や米島にいけそうなら行こうと思っていたが、先約があったようで東磯に行くことにした。
かねてより一度上がってみたかった黒崎東に上がれそうだったので黒崎東のシモリの後方の場所に二人で上がることにした。黒崎東には僕達二人以外に左右1人ずつあがり、合計4人が黒崎東に上がった。
上る直前に常連さんに黒崎東のポイントを教えていただき、海に向かってやや左の場所、一枚目の写真にある一段高くなっているところに釣り座を構えた。
黒崎東
黒崎東 前方にシモリがある
米島のハナレには上がれない程度の波ではあるが、黒崎東前方のシモリを波が越えてくることはほとんどない。黒崎東は前方のシモリにぶつかった波が海面を真っ白にするぐらいの時がよいと聞いたことがあるが、今日はそれほどでもないようだ。
まずは磯際から狙ってみるが、サラシに伴って表層は払い出す流れになっていて磯際に仕掛けをとどめておくのが難しい。竿先をウキに近づけて、ベールオープン+指で道糸を抑えることで何とか仕掛けを留められなくもないが、アタリはない。タナを深くしていってもアタリはなく、竿1本~竿2本沖あたりを中心に狙うことにした。
だからといってエサがとられることもない。厳しい。
タナを少しずつ深くしていき、4ヒロ半になったところでウキが沈んでいった。引きは鈍いが重さはそれなりにあるよう。30cmのイガミが上がってきた。
同じポイントで狙ってみるもアタリなし。エサは原型のまま残ってくる。よほど活性が低いのだろうかと思い、ベタ底まで探ってみるがそれでもアタリはない。時々ガシラやベラが食ってくるが、何のアタリもないまま時間が過ぎていく。
右手に上がっていた方は弁当船で磯替わりしたようだ。
諦めずに釣りを続行するが全くもってアタリなし。寂しいものだ。イガミのみで納竿となった。
帰りの船で色々と話を聞いていると今日はどこの磯もなかなか厳しかったようだ。唯一源太郎でハマチ数枚、グレ38cmが上がっていたが、他の磯は全くといっていいほどダメ。前回も感じたが、まだまだグレの活性は低いようだ。
他の磯でも釣れていないということで安心してしまう自分に複雑な気持ちはあるが、今回は美味しい寒グレを育成するためにオキアミを撒いたのだと思うことにしよう。何しろ活性が低すぎるように感じた。
今回、道糸の劣化に注意するという点では反省を活かせた。途中、根掛かりを外すときに恐らくグローブでこすれてしまったであろう箇所を発見し、仕掛けを作り直すことができた。小さなことではあるが成長できる気がする。
年末年始になったらグレの活性も上がってくるだろうか。寒グレに期待する。