三重県大紀町錦の磯でグレを釣る

三重県大紀町錦の磯でグレを狙います

番外編 3月2日~3月4日男女群島  出発~2日目夜明け

男女群島遠征の準備を整え、いよいよ遠征の日が迫った。渡船屋さんに言われていたとおり、こまめに出船の確認をする。

2月28日 一応出船する予定との返答

同日天気予想図や波高予測を見てみても、男女群島付近に高気圧がやってくるようで、運良く波も穏やかになるようだ。

 

3月1日 日曜日から時化そうとのことで、1泊2日(一般でいう2泊3日)釣行は難しい、日帰り(一般でいう1泊2日)になりそうだから、11時頃には渡船屋に到着してほしいと返答

なんと、天候の悪化で1泊2日は難しいとのこと。自然には逆らえない。多少がっかりしながらも行くことにする。

 

今回はフェリーを利用することにした。本来は大阪南港発の名門大洋フェリーを利用する予定だったが、船のメンテナンスが予想外に遅延しているとのことで欠航することになり、神戸港1830発 新門司港0700着の阪九フェリーを利用することにした。

3月1日

1500 京都の自宅を出発。京都市内がかなり混んでいるため予想外に時間がかかる

1730 神戸港

1830 神戸港出航

3月2日

0700 新門司港

0730 新門司港

 新門司IC~九州自動車道~福岡~都市高速~福重JCT~前原東IC

 唐津伊万里を経由

1100 あじか磯釣センター着

 

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写真の左側の建物に乗船名簿を書く場所があり、写真正面にある建物に入ってすぐ左に釣具やエサを置いてある店がある。

 

到着して乗船名簿を書きに行くと、渡船屋のおばちゃんに日帰りではなく1泊2日に変更になったと聞かされた。これは嬉しい。

まずはエサの注文をする。しかし、エサを置いてある店には鍵がかかってあり、その前のスペースには恐らく韓国人と思われる人々がたむろしていて日本語が全く聞こえてこない。どうしたものかと困ったので、おばちゃんに助けを求めると、店員に電話してくれ解決した。どうやら、エサの手配で忙しくしていたらしい。

 

エサは以下のように注文した。

①1日目の夜 ボイル2枚 アミエビ1枚

②2日目の日中 オキアミ3枚 アミエビ1枚

③2日目の夜 ボイル2枚 アミエビ1枚

 

エサの注文に関してはかなり思考をめぐらした。普段僕はボイルオキアミオンリーでフカセをしている。しかし、ここ男女群島ではボイルよりは生オキアミを使う人が多いようで、解凍エサも生オキアミは用意されているが、ボイルオキアミは用意されていなかった。現地の釣り方に合わせた方がいいかもとも思ったが、夜釣りは磯際を狙うから遠投が必要ないこと、そして何よりボイルオキアミオンリー釣法が男女群島でも通用するということを信じたくてボイルオキアミをメインにすることにした。一応保険として生オキアミも注文したが、結局生オキアミは一度も使うことはなかった。

サシエはもちろん撒き餌の個体を使用する。撒き餌との同調が大事なら、サシエを別に購入する必要は無いはずだ。

 

エサを注文したら積み込みの準備を始める。忘れ物はないかよく確認して船の前まで荷物を運んだ。釣り用のウェアや磯ブーツは持ち込み、普段着にサンダルの格好で乗り込む。この時、ウェア、ライフジャケットを寝床に持ち込んでおくとスムーズになるようだが、僕は初め寝床を確保できなかったこともあり、上手くいかなかった。

船に乗り込み寝床を確保しようとしたが、1人の寝床は全て埋まっていて入る場所がない。4人部屋もあるが、そこにも団体が入っていて入り込めそうにない。どうしたものかと悩んでいると、4人部屋にいた2人組がこっちにこないかと声をかけてくれた。

これがとても良い出会いだった。

 

その2人組は男女群島に20回以上来ている常連さんだった。ヒェッ

しかも関西から来ているとのことで話も弾んだ。僕が男女群島は初めてだと言うと色々と教えていただいた。この時に、尾長狙いなら夜集中して、昼は休憩するぐらいの気持ちで望むということを教えてもらった。昼に尾長が来ないこともないが、よほど本流のゴウゴウ流れる場所でないと難しいらしい。

そうこうしているうちに船が動き出す。時間は1220。酔い止めを服用して体を休める。揺れは思ったより少ない。常連さんも、こんなに波がないのは珍しい、西磯にもいけるんじゃないかと言っていた。

 

「出港して3時間半で到着が目安や。五島を越えて圏外になってから1時間で到着っていうのも目安になる」

男女群島が見えてきたようで船内が慌ただしくなる。常連さんも一人はいつでも飛び出せるぐらいの準備万端になっていたが、もうひとりはまだ横になって寝ていた。

「ワシは船のスピードがゆっくりになってから準備したらええんや」

たしかにそうだと思い、ゆっくりになってから準備を始めた。

 

船室から出ると目の前に島が広がる。

(あぁ、これが夢に見た男女群島か)

一組ずつ名前が呼ばれ、呼ばれた組は荷物をまとめて船首の方に運ぶ。この渡船屋さんは船首を押し付ける方式のようだ。船首やポーターの合図を待って磯に飛び移っていく。この時にもたもたしていたり危ない行動をしたりすると、危険とみなされて安全な磯に強制送還される。注意しよう。

そしてついに僕の名前が呼ばれた。普段に比べて随分緊張しながら磯に飛び移った。船が離れていく時に、船長が磯のポイントを丁寧に教えてくれた。

 

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吉田2番 遠くに帆立岩が見える

 

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吉田2番 東向き

 

男女群島の磯に今立っていると思うと武者震いがする。

日が落ちるまではしばらく時間がある。まずは夜釣りに備えて地形、水中をしっかりと頭に叩き込む。

写真1枚目の足場は比較的安定しているが高場になっていて干潮になるとタモが届かいないかもしれない。その足場を頂点に磯全体が斜めになっていて、足元に注意しないと転けそうになる。水中は際からある程度の深さがあり、写真2枚目の方向はやや浅い。ただ2枚目の足場は低くなっていて、干潮時はここで取り込むとよさそうだ。

日の入りまで時間はあるが、ここで昼釣り用の仕掛けを出すよりは夜用の仕掛けに慣れた方がいいと判断して夜用の仕掛けを取り出した。さらにいえば、中通し竿を扱うのは初めてだったので、中通し竿の練習にもなった。

 

日が落ちた。

それまではボイルオキアミオンリーでやっていたが、夜に光るアミエビを混ぜることにした。

夜になると撒き餌の流れは見えないので、電気ウキの動きと風から潮の動きを考える。二枚潮になっていたらお手上げだろうが、潮の方向を信じるしかない。

色々情報を総合すると夜の尾長は磯際であたってくるらしい。1mと離さずギリギリで狙えとの情報も散見される。まずは磯際を狙ってみる。

と思ったが、釣座の微妙な高さと、海に落ちる怖さからあまり前に出られないのとで磯際を狙うのはなかなか難しい。重たい4号竿の竿尻を上に持ち上げるようにして穂先を磯際に近づけてみたり、撒き餌だけは正面に打って、左から横向きに竿を出すようにしてみたりと工夫した。

 

ちょこちょこと魚はかかってくるが、イスズミが多い。普段のイスズミに比べて大きさのわりにはよく引く気がする。ガシラなど口の大きなエサ取りにハリを呑まれるとチモトに傷がつくのでその度にハリを結び直す。エサ取りの下には尾長がいると信じて仕掛けを投入するが外道ばかり。

 

休憩をはさみながら釣りを続けた21時。

ウキが加速する。すかさずアワせると重みがのる。

コンコンコン

またエサ取りかぁと思って気が緩んだ次の瞬間、

ギューン!!

磯際に思いっきり突っ込まれた。先手を取られたが、そこは4号中通し竿、走りを止めることができた。竿をあおってゴリ巻きすると、静かな夜にバシャバシャと音が響く。ヘッドライトを点灯させてみると、茶色い魚体が見えた。

 

 

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初めての尾長だ!

40cm台後半はある。興奮してしまった。

ハリは上あごにかかっていたが、エラの前にある鋭い突起でチモトが傷ついている。ハリを結び直し、釣りを続行する。

 

タモ入れの時にヘッドライトを水面にあてると尾長が食わなくなるという噂があったが、何のことはない、次も尾長が釣れた。こちらも40cm台後半。

そのあと潮が止まり、エサ取りも当たらなくなってきた。時間は25時。周りに見える他の釣り人はヘッドライトも消えて寝静まっているようだ。4号竿に6000番リールをつけた1kg超の得物を降り続けているせいで疲れてきたので僕も仮眠をとることにする。

ただ、磯が斜めになっているせいでとても寝にくい。銀マットの上に体を横たえると体が滑っていく。何とか足場の突起を足がかりに1時間ほど仮眠をとった。

26時30分、まだ周りの釣り人は寝たままだが、いつ尾長の時合がくるかわからない。夜釣りですり減らした神経に喝を入れて釣りを再開する。

 

再開してしばらくしてウキが消し込んだ。いい走りを見せてくれるが、10号ハリスのおかげで安心して取り込める。2枚の尾長を追加して夜明けを迎えた。

 

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50cm前後の尾長を4枚

 

夜明けのあとも迎えまで時間があったので釣りを続行するが、口太やイスズミがあたってくるだけで尾長はこない。

8時半~9時頃に迎えがくるとのことだったが、7時頃に片付けを始めた。大分早いかなと思っていたが、なんと7時45分頃に迎えが来てしまった。はやい。

 

船に乗り込み、次の磯へと向かった。

次に続く