三重県大紀町錦の磯釣り

三重県大紀町錦の磯でグレ、石鯛を狙います

2月10日 錦、カツオ

低気圧が近づいているようで、昼以降は雨波が出てくるらしい。前日に電話すると昼上がりになりそうとのことだったが、その次の日は磯には行けなさそうだし錦に行くことにした。

 

この日は木生、双子の磯割り。波が出てくるならワラウチにでも行こうかと思っていたところ、常連さんに話しかけられた。

 

「たしか前にいいの釣ってたよね。ここはよく来るの?」

「まあまあ来てます。まだ1年くらいですけど」

「僕カツオに行くんだけど、一緒にどう?若い人に一緒にきてもらうと安心だからさ」

「行きます!」

 

というわけで思いもかけずカツオに行くことになった。カツオに上がってみたいとは思っていたが、波かぶりが怖いし、だいたい常連さんが上がっているのでこれまで上がったことがなかった。常連さんと上がるなら安心だ。

その常連さんは基本的にカツオにしか上がらないとのことでもう100回以上カツオに上がっているとのことだった。すごい。

 

海に出てみると今のところ波はほとんどない。カツオにもすんなりと上がれた。

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鰹平瀬 カツオ 地方向き。右に小ガツオを望む

 

常連さんに教えてもらいながら釣りの準備を始める。どこにチャランボをさして荷物をかけると安心だとか、どこを波がかぶるかなどは経験のある人に教えてもらうのが1番だ。

沖向きは根がきついようで釣りにならなさそう。常連さんに教えてもらいながら地方向きで始めてみる。ただ、北からの風が強く、地方向きも少し釣りづらそうだ。

 

いつも通り初めの30分間は撒き餌なしで勝負する。潮は地方からの当て潮。エサが取られる様子はない。底で根魚のようなものをかけたが針ハズレ。

撒き餌を開始してみるが、逆風+当て潮でかなり難しい。左手の磯を越えてくる波でできたサラシにのせて撒き餌をのせてみるなど工夫をしてみるがやはり難しい。隣の常連さんもアタリはないようで、観察しているとあっちこっち釣座を移動している。僕も釣座を移動してみることにした。

f:id:ksdestr0n:20180211222954j:plainカツオ 西の沖向き

 

西の沖向きに釣り座を移動する。水中をみると、右手は根というよりもかなりの浅場になっているようで右手は釣りにくそうだが、正面は張り出した根の際から深くなっていそう。取り込みはかなり難しそうだが、良いポイントではありそうだ。

根の際から攻めることにして、3ヒロから始めてタナを深くしていく。やはり根の際は深くなっているようで意外と根掛かりしにくい。

5ヒロにしたところでウキが急発進。かなりの重みで根に走っていくが、走りが止まったところでゴリ巻きするとすんなりと浮いてきてくれる。油断したところでまた走り出して、竿がのされそうになるが、のされる寸前で止まってくれた。張り出した根の上まで引きずりだしていたので何とかセーフ。魚の向いている方向を意識しながらやり取りして、見えた魚影はシマシマした魚。グレではないが、これは...

 

f:id:ksdestr0n:20180211222944j:plain石鯛 45cm

 

石鯛が釣れてしまった。しかも針はすっかり呑み込まれていて、3号ハリスはボロボロ。奇跡的だ。

尾びれはサメにでも千切られたのだろうか、顔の割にはちんちくりんになっている。尾びれが短いおかげで、針が呑まれた上物仕掛けでも釣り上げられたのだろう。

 

グレが釣れる前に石鯛が釣れる層まで到達してしまうということはグレはイマイチなのかもしれないと思いつつ、釣りを続ける。

磯際はアタリがなく、少し沖を狙ってみる。潮はそれほど早くはないが、西向きに流れていく。遠めに流していってもアタリはなし。隣の常連さんはカワハギを一枚釣り上げているが、どうもイマイチのよう。

 

再度地方向きに釣り座を構えてみる。潮は左手の磯際からは右(東)向きに流れ、右手から来た左(西)向きの流れと合流して最終的に西向きに流れていっているよう。左手の磯際に撒き餌を撒いて、いくつかポイントを変えて狙ってみるが、カワハギのようなエサ取りはあってもグレの姿は見えないまま納竿となった。

 

8人の釣り人がいたが、グレは31cmが1枚で、他はイガミが釣れたぐらいで今日はどこの磯も調子が良くないようだった。

今回は初めてカツオに上がれたのが嬉しかった。グレの姿は拝めなかったが、常連さんも釣れていなかったし潮がよくなかったのだろう。機会があればまた上がりたい。

1月14日 錦、双子の東

前日奈良県洞川温泉にいきつつ紀伊長島の道の駅で車中泊して錦へ。

 

この日は木生双子の磯割り。

はじめは乗越や蛇島など東磯に行こうと思っていたが、渡船屋さんで最近乗越はボラが大量発生しているようで、いけそうなら蛇島に行こうかと考えていた。海に出てみると波はほとんどなく、カツオだけでなく小ガツオにまで上がっている。

双子の西に着けたところで残ったのは僕と常連さん二人の合計3人。聞いてみると常連さんは二人で蛇島に上がるとのこと。ボラが頭をよぎり、これは沖磯に行った方がいいと思い、双子の東にあがることにした。

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双子の東 船着き

 

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双子の東 東向き

 

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双子の東 ワンド 左にボウグイが見える

 

双子に上がるのは初めてだ。船着はサラシがなく静かな場所になっていて、右には張り出した根がサラシを作り、左はワンドからサラシが出ている。サラシを直接攻めるのはどうも苦手なので船着で始めることにした。

今回も例のごとく釣りはじめて30分ほどは撒き餌なしでサシエのみで勝負する。だがエサは取られず30分間終了。東に向けて流れる潮に撒き餌を乗せて、3ヒロ半からはじめて深くしていく。撒き餌に反応したのか4ヒロで手のひらサイズのグレが釣れてきた。

段々と風が強くなってきた。西から風が吹いてきたり、突然北東の風に変わったりと複雑な風が吹く。どうも双子島の地形のせいか北西からの風が回り込んできているらしい。太陽の光がちょうど釣座の目の前に来て、風で毛羽立った水面に乱反射してウキが全く見えない。突風が強まったこともあり、写真2枚目の東に場所を移動することにした。

 

潮はなかなかの早さで東に流れている。どんどん流れていくのでこれは東向きに仕掛けを流していく方がいいと判断。撒き餌は沖向きに撒き、仕掛けは東向きに。写真3枚目のワンドが左手に見えているのだが、そのワンドからのサラシが沖に向かって伸び、東に流れる潮とぶつかっている。これはいいかもしれない。

 

仕掛けを流していくことから、ハリをあわせちゃダメジナに変更。流す時には早アワセは難しいし、向こうアワセを狙う。

アタリがなく4ヒロ半まで深くすると、竿5本ほど流したところでウキが少し沈んだ。アタリかと思って待ったが、浮いてきた。乗らなかったのだろうかと思いつつ仕掛けを張って誘いをかけてみると竿に重みが乗った。抵抗なく近くまで寄せてきたところで強い引きがやってくる。糸は出さず竿と体で抑えながら、弱まったところでゴリ巻き。何度かそれを繰り返しようやくグレの姿が見えた。39cmのグレだった。

 

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グレ39cm 写真を撮るタイミングを失ったため、許可をもらった上で渡船屋さんのホームページから拝借

 

久々にいい型だ。思えばこの半年間で1番良い。

 

時合かもしれないと思い、同じタナで何度か仕掛けを流してみる。が、アタリはなし。さらに深くしてみようかと思い、ウキ止め糸を移動させようとしたところ、ウキ止め糸が見当たらない。よくよく探してみるとタナ2ヒロ半程度のところにウキ止め糸が移動していた。おそらく先程のグレとのやりとりの間に竿のガイドに擦れてウキ止め糸が移動したのだろう。盲点だった。

気を取り直してタナを調整するも、手のひらサイズのイズスミが上がってきただけであとはアタリなし。納竿となった。

 

今回は仕掛けの張り、誘いを少し意識してみた。仕掛けを回収する時にも一度仕掛けを張って一旦聞いてみてから回収するようにしてみた。今回グレは合計3枚釣れたが、2枚は回収前の仕掛けの張りで当たってきた。試したことが釣果につながった。

反省点としてはやり取りの間にウキ止め糸が移動したことに気づかなかった点。これは良型をかけた後に少し注意するだけで防げる。せっかくの時合を逃すことにもなりかねないので気をつけていきたい。

40cmには届かなかったものの、いいサイズのグレだった。双子の東は東向きの潮がいいのかもしれない。

今回も楽しい釣行だった。

1月6日 錦、水神2番

土日連続して予定が空いたので、1泊2日の釣行のつもりで錦へ。

高ノ島の磯割りは少し苦手な印象があるのであまり利用しない方の渡船屋へと足を運んだ。米島の磯割りだ。

 

乗船前のMTGで、常連さんと2人でコウスケに上がる予定になった。しかし、船に乗ってから予定が変更になり、常連はコウスケへ、僕は水神の2番に上がることになった。

 

錦 水神2番 沖向き

水神2番 沖向き 水神本島を望む

 

 

錦 水神2番 東向き

水神2番 東向き

 

水神2番は初めての磯だ。錦にはまだまだ上がったことのない磯がたくさんある。

西側のポイントは磯際に根が張り出してオーバーハングになっているようでなかなか良さそうなポイントだが、左右からのサラシで水面が洗われて仕掛けの操作は難しそうだ。僕の技術では難しいと感じ、写真1枚目の沖向きに竿を出すことにした。

 

まずは磯際から。磯際直下には多少の根があるのでその根の際から狙い始める。釣りはじめて30分間は撒き餌をせずにサシエだけで勝負することにしているので、まずはサシエだけで放り込んでみるがエサは取られない。

沖向きに払い出していく流れがあるようで、沖に流していくがアタリはなし。30分間は過ぎ、撒き餌をまき始めるがエサ取りの姿もない。

 

潮が東から西に流れるようになったので、仕掛けを西(右)方向へ流してみる。右の磯際もオーバーハングになっており、そこを攻めてみるがダメ。根掛かりはバッチリするが。。。

右の磯際から竿半分ぐらい沖のところあたりに仕掛けを流していく。アタリがないためタナを段々と深くしていき、4ヒロ半になったところでアタリがきた。引きははじめ鈍かったが、突然根に向かって走り出す。30cmほどのグレだった。

結構タナは深いのかと思いつつ、同じポイントに流してみるがそれ以降アタリはなし。今度は西からの強風が吹き始め、時々突風がやってくるようになったので、風をさけて東向きに釣り座を変更した。

 

東向きのポイントは底が変化に富んでいるようだ。東向きの風と西向きの潮ということでセオリー上は悪くないかもしれないが、いかんせん風が強い。磯際で30cmのイガミをかけたが、その後はフグやボラが湧いてきた。

休憩もかねて海の状況を見ていると、竿3本沖に潮目ができており、この強風の中水面の泡が動かないため、西向きの比較的強い潮の流れがあると推測した。上手くいかない時は潮目をダイレクトに狙ってみるのもアリとの説を信じ、初めの釣座に戻って潮目を狙うことにした。

 

するとやはり潮は比較的流れているようでこの強風のなかウキは風とは逆の方向へ流れていく。これはいいかもしれないと思って続けてみるが、結局アタリはなかった。推測はまではよかったのだが。

竿1本ほどのところを狙っているとボラがかかってしまった。2号の竿なのである程度余裕をもってやりとりできるが、なかなか迷惑だ。

 

納竿まであと1時間。磯際にはボラが湧き、潮目も消えた。どうしたものかと思っていたところ、海をよくみると水神本島とのちょうど中間のあたりに湧昇流があるようだ。一般的には沈み込む潮がよいというが、あの湧き出し方は下に大きなシモリがあるとしか考えられない。かなり遠投することにはなるが、最後の賭けで水神本島との中間のシモリを狙う。

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赤丸のあたりにシモリがある

 

やはりシモリは存在するようで根掛かりが頻発する。根掛かりを恐れていてはダメだと思い、根気強く続けてみるが、やはりダメだった。

30cmほどのグレとイガミを1枚ずつで納竿となった。

 

今回かけたグレとのやり取りはなかなか楽しかった。急に根に潜っていこうとする時には、力勝負はせずに竿と体全体で力を逃して止める。糸は出さない。動きが弱まってグレにこっちを向かせたら、竿尻を腰にあてて一気にゴリ巻きする。グレが左を向いたら竿も左へ、右を向いたら竿も右へ倒す。これまでも頭ではわかっていたのだが、実際の動きがようやく身についてきた気がする。今回は思い通りにグレを泳がせることができた。

それから、海の状況から色々と推測してみて、その推測が合っているというのも楽しい経験だった。釣果はまだまだだが楽しい釣行であった。

12月29日 錦、ナベタ

 

12月29日錦へ。

 

米島の周りで、それに加えて鰹、木生、双子にも上がれる。しかし、今日は人がかなり多い。常連さんやグループで来ている方々に先に上がってもらい、僕は最後にナベタに上がった。

 

錦 ナベタ 東

東の船着き

 

錦 ナベタ 東のワンド

東の船着きから右にワンドがある

 

錦 ナベタ ワレ

島中央にワレがあり払い出しがでており、沖に沈み根がある

ナベタは初めてで島を見渡すと、島の西側は浅瀬となっており竿を出すのは難しそうだ。東の船着きで竿を出すことにした。

 

とりあえず30分間はマキエなしで付け餌だけで探ってみる。すると左側の磯際でアタリがあり、30cmほどのイガミが上がってきた。しかし、グレの姿は見えず。30分経ったのでマキエを開始した。

エサが取られるようになったが、アタリとしては出てこない。見るとチモトの上に噛み跡のようなものが残っている。ウキが沈んだと思ったらフグが上がってきた。どうもフグが湧いているようだ。

これは厄介だと思い、少し沖で流してみたり、マキエワークで分離してみたりと工夫してみるが、やはりフグばかり。チモトを噛まれて豚のしっぽになって帰ってくることもあり、針をつけ直すこともしばしば。さらに遠投して探ってみてもフグばかり。どこに投げてもフグ、フグ、フグ。。。

 

釣座を変えようと思い、島中央のワレで竿を出してみるが、こちらもフグばかり。フグが大量発生しているらしい。流れのはやいところであればフグも少ないかと思ったが、ナベタには流れのはやいところがない。どうしたものかと思って、試しに2枚めの写真のワンドでやってみると35cmまでのイガミが2枚立て続けに釣れた。しかし、その後は続かず。結局グレの姿を拝むことなく、フグに悩まされ続けて納竿した。

 

今日はほかの磯もイマイチだったようで、20人ほどいたのにグレは全体で2枚程度だった。今回上がったナベタはもう少し荒れている日のほうがよいのかもしれない。とにかくフグが厄介だった印象だ。イガミ狙いなら2枚めの写真のワンドでやるといいのかもしれない。

 

今年最後の釣行となった。釣果は十分とはいえないが、イガミの引きを楽しめた。来年もいいとしになりますように。

12月16日 錦 黒崎東

12月16日錦へ。

今回は知り合った方と2人で行くことになった。

 

高ノ島の磯割りだが、眞精さんがお休みなので米島やナベタにもいけるとのこと。前の島や米島にいけそうなら行こうと思っていたが、先約があったようで東磯に行くことにした。

かねてより一度上がってみたかった黒崎東に上がれそうだったので黒崎東のシモリの後方の場所に二人で上がることにした。黒崎東には僕達二人以外に左右1人ずつあがり、合計4人が黒崎東に上がった。

上る直前に常連さんに黒崎東のポイントを教えていただき、海に向かってやや左の場所、一枚目の写真にある一段高くなっているところに釣り座を構えた。

 

錦 黒崎東

黒崎東

 

錦 黒崎東

黒崎東 前方にシモリがある

 

米島のハナレには上がれない程度の波ではあるが、黒崎東前方のシモリを波が越えてくることはほとんどない。黒崎東は前方のシモリにぶつかった波が海面を真っ白にするぐらいの時がよいと聞いたことがあるが、今日はそれほどでもないようだ。

 

まずは磯際から狙ってみるが、サラシに伴って表層は払い出す流れになっていて磯際に仕掛けをとどめておくのが難しい。竿先をウキに近づけて、ベールオープン+指で道糸を抑えることで何とか仕掛けを留められなくもないが、アタリはない。タナを深くしていってもアタリはなく、竿1本~竿2本沖あたりを中心に狙うことにした。

 

だからといってエサがとられることもない。厳しい。

タナを少しずつ深くしていき、4ヒロ半になったところでウキが沈んでいった。引きは鈍いが重さはそれなりにあるよう。30cmのイガミが上がってきた。

同じポイントで狙ってみるもアタリなし。エサは原型のまま残ってくる。よほど活性が低いのだろうかと思い、ベタ底まで探ってみるがそれでもアタリはない。時々ガシラやベラが食ってくるが、何のアタリもないまま時間が過ぎていく。

 

右手に上がっていた方は弁当船で磯替わりしたようだ。

諦めずに釣りを続行するが全くもってアタリなし。寂しいものだ。イガミのみで納竿となった。

 

帰りの船で色々と話を聞いていると今日はどこの磯もなかなか厳しかったようだ。唯一源太郎でハマチ数枚、グレ38cmが上がっていたが、他の磯は全くといっていいほどダメ。前回も感じたが、まだまだグレの活性は低いようだ。

他の磯でも釣れていないということで安心してしまう自分に複雑な気持ちはあるが、今回は美味しい寒グレを育成するためにオキアミを撒いたのだと思うことにしよう。何しろ活性が低すぎるように感じた。

 

今回、道糸の劣化に注意するという点では反省を活かせた。途中、根掛かりを外すときに恐らくグローブでこすれてしまったであろう箇所を発見し、仕掛けを作り直すことができた。小さなことではあるが成長できる気がする。

 

年末年始になったらグレの活性も上がってくるだろうか。寒グレに期待する。

12月9日 錦、木生 前ダレ 東

12月9日錦へ。

 

波はそれほどなく、カツオに上がる人もいるぐらい。寒いので北風がしのげる木生や乗越に渡りたいと思っていたら、前ダレに上がる人がいないようなので前ダレで手を上げた。

潮がひいている時間帯だったこともあり、前ダレのワンドの東側低場で始めた。潮は緩やかに東向きに流れている。3ヒロからはじめてみるが、エサはとられる気配がない。タナを深くしていき4ヒロ半~5ヒロほどでようやくアタリがきたが、ガシラ、アカハタ、ベラと底にいる魚ばかり。グレはなかなかあたってこない。

 

そうこうしているうちに潮が上げてきて足場が洗われるようになり、しかも西風が強まってきた。時折体が飛ばされそうになるほどの突風もくる。

前回の釣行であまり釣座を変えないようにしようと反省したが、この西風は避けた方がいいと判断し、前ダレから木生の東に移動した。

 

木生東のワンドの西側に釣り座を構えた。3ヒロから初めてみるが、ワンドはかなり浅いようで、気を抜くとすぐに根掛かりしてしまう。その浅場から深くなっていくところを攻めていくと、アタリが出た。しかし魚の動きは鈍く、ガシラやアカハタのような感じ。やり取りしているうちに針ハズレしてしまった。

その後も同じように鈍い引きがきて針ハズレするというバラシを2回してしまう。今回いつもと違うハリを使ってみたのだが、それがよくなかったのだろうか。そう考えていつものボイルグレに変えてみたが、今度はアタリが遠のく。

 

今日はなかなか厳しいと思っていたところ、ふとタナを浅くしてみるのはどうかと考えた。水温も下がり始めているだろうし深ダナばかり狙っていたが、ワンドが浅いならそれに合わせて浅くしてみるのもどうだろう。

タナを2ヒロにして磯際に引きつけるようにして攻めてみるとアタリがきた。上がってきたのは30cmほどのイガミ。それほど大きいわけではないが、浅ダナの狙いは間違っていないのかもしれないと思い、続けることにした。

 

ライフジャケットに取り付けた腕時計を見ると13時。もうあと30分しかないががんばろうと思っていたところ、高ノ島の近くに渡船屋さんの船が見えた。「あれ?こんな時間にどうしたんだろう」と思って、まさか腕時計の時間がずれていないだろうとは思いつつ、携帯電話で時間を確認すると14時と表示しているではないか!

どうも腕時計が世界時計モードになっていて台北の現地時刻を示していたらしい。ちょうど時差1時間なので絶妙な時間を指すようになっていたようだ。

 

急いで釣具を片付け始めたが、船を10秒ほど待たせてしまった。迷惑をかけてしまったことを悔いつつ帰りの船に乗り込んだ。

今日はどこの釣り場も食いが悪かったようだ。水温が急に下がったのだろうか。イガミ狙いの人はたくさんイガミを持って帰ってきていたが、グレ狙いはほとんど釣果なしだった。みんな釣れない時は仕方ないということで落ち込まないこととする。

 

腕時計の件は、勝手にボタンが押されて世界時計モードに切り替わってしまうことは今後も予想されるので、世界時計をソウルに設定して時差0にすることで解決した。普段は13時30分には片付けを始めるようにしており、片付けが終わってから釣座の写真をとるようにしているのだが、今回は撮る余裕なんてなかったので、記事に写真をのせることができなかった。次からもこれまで通り余裕をもって片付けを始めよう。

11月26日 錦、カガミ


 11月26日錦へ。

本来の磯割りは米のまわりだが、眞精さんがお休みなので乗越や蛇島など東磯も行けるようだ。木生や双子はもう一つの渡船屋に割り当てられているらしい。

 

波はそれほどなく、米島か前の島に行くかと思っていたが、先約があるようだ。カガミが空いているとのことなのでカガミに行きますと伝える。

カガミはこれまで渡ったことがなく不安だったが、船首にいる常連さんに色々と教えてもらうことができた。何度か風呂で一緒になったことや、同じ磯に上がったこともあるせいか、僕の名前まで覚えてもらっているようでとても嬉しい。

 

錦 カガミ 東

カガミ 東

 ちょうどこの前に大きな沈み根がある。

錦 カガミ 東

カガミより東を望む コウスケ、水神と並ぶ

 

どうも昨日カガミでバラシが2発あったとのこと。磯に上がってみると沈み根のあたりにコマセの後がある。ここでバラシたのだろうか。

ただ沈み根周りを攻めるのは技術が入りそうだ。僕にはまだ難しいのかもしれないと思いながらも釣座に入る。

 

沈み根の西を中心にタナ3ヒロではじめてみるが、すぐにエサが取られる。根気よく続けていると20cmほどのグレが上がってきた。沈み根の少し沖をせめているとウキが沈み込みアワせたが根掛かり。根掛かりを外そうとして道糸を手繰り寄せて引っ張ったら、あっさり高切れしてしまった。

それまでBのウキでやっていたが、波がなく潮もほぼ止まっていて、ウキの変化が出ないままエサを取られていることもあり、0号のウキに変更した。軽い仕掛けに高感度のウキでアタリを逃さないようにしてみる。

 

しかし、やはりウキの変化が出ないままにエサが取られてしまう。厄介なエサ取りがいるのだろうか。磯際で25cmほどのイスズミがかかっただけだった。

潮はゆっくりと西向きに流れているようだ。迷った末に西側に移動することにした。シモリとの間の水道を攻めてみるが反応はない。満潮に近づき足場が危なくなってきたので元の釣座に戻った。

 

そろそろ弁当でも食べようと思い荷物の場所にいくと、弁当が破壊されている!!トレーが破れて食べ物の一部がなくなっていた。カラスなど鳥にやられたのだろう。弁当だけでなく、おにぎりは無くなっているし、袋詰の駄菓子も無くなっている。やられた。。。

 

気を取り直して沈み根と磯際の間でしばらくやっていると竿に重みがのった。かなりの重みがある。だが、走るような感じではなくコンコンと叩くような感じで、グレではなさそうな感じがする。上がってきたのは40cm超のサンノジだった。

その後も同じ場所を狙ってみるがダメ。エサがとられるばかり。

西向きの潮だから沈み根の東で狙ってみたらどうだろうとやってみるがこれも上手くいかず。元の釣座にもどった。

 

今までのところ潮がほとんど動いていなかったが、元の釣座に戻ると竿2本沖ぐらいでまずまずの速さの潮が流れ始めている。納竿まで時間は短いが、これはチャンスと思いその潮に狙いを定めた。

3ヒロから始めて深くしていくと4ヒロ半でアタリが出た。重みはまずまずだが、グレのような走りではない。イサキだろうかと思っていたところ、やりとりの途中で高切れした。

その後も同じポイントを狙ってみるが納竿の時間となった。今回はまともなものは釣れなかった。

違う磯では40cmの尾長が上がっていたが、東磯は全体的に潮が悪く、朝色々教えてもらった常連さんもカワハギばかりあげていたとのことだった。エサ取りの正体はカワハギだったのだろうか。

 

今回は反省すべき点があった。

釣果とは直接関係ないところで1つ。弁当の管理だ。磯の上で鳥に奪われるなんて考えもしなかったし、これまで無防備に食べ物を置いていたが、それではダメらしい。これからはキチンとバッグに入れて蓋をしておこう。

 

もう一つは高切れ。感触として今日のバラシは引く力が強いからバラシたのではなく、道糸の劣化が原因だと思った。そのバラシの前にも、根掛かりを外す時にあっさり高切れしている。「やけにあっさり切れたな」とは思ったが、特に対策もせずに釣りを続けてしまった。

普段道糸は1回の釣行ごとに竿2本分ほど切り詰めて、3~4回ごとに新しい道糸に巻き直している。今回は道糸を替えてから4回目の釣行だった。150mの道糸を75m2回分として使っていて多少節約になっているし、3回ごとに道糸を巻き直したほうがよさそうだ。

また、高切れした時点で道糸の劣化を疑い、磯上で道糸を切り詰めるのも一つの手だったと思う。次からはそうしてみよう。

 

あとは何度も釣座を変更してしまう点。これは前々から悩んでいて、一箇所をひたすら狙い続けるべきなのか、それとも見切りをつけて色々試してみるべきなのか、未だに方針を決められていない。

一箇所をひたすら狙い続けるべきだと教わったことはある。釣れる人は釣れるポイントで粘ると聞く。しかし、エサ取りに悩まされたり、アタリが全く無かったりするとついつい釣座を変えてしまう。今回のように潮が変わるとき急に釣れだすこともあるし、最初から同じ場所で粘っていたらと思う。

反省というかこれからも悩むだろうとは思うが、同じ場所で釣り続けるメリットを実感した。

 

釣果はイマイチだったが、道糸の件を含め良い勉強になる釣行だった。1つ1つ成長したい。