三重県大紀町錦の磯釣り

三重県大紀町錦の磯でグレ、石鯛を狙います

1月6日 錦、水神2番

土日連続して予定が空いたので、1泊2日の釣行のつもりで錦へ。

高ノ島の磯割りは少し苦手な印象があるのであまり利用しない方の渡船屋へと足を運んだ。米島の磯割りだ。

 

乗船前のMTGで、常連さんと2人でコウスケに上がる予定になった。しかし、船に乗ってから予定が変更になり、常連はコウスケへ、僕は水神の2番に上がることになった。

 

錦 水神2番 沖向き

水神2番 沖向き 水神本島を望む

 

 

錦 水神2番 東向き

水神2番 東向き

 

水神2番は初めての磯だ。錦にはまだまだ上がったことのない磯がたくさんある。

西側のポイントは磯際に根が張り出してオーバーハングになっているようでなかなか良さそうなポイントだが、左右からのサラシで水面が洗われて仕掛けの操作は難しそうだ。僕の技術では難しいと感じ、写真1枚目の沖向きに竿を出すことにした。

 

まずは磯際から。磯際直下には多少の根があるのでその根の際から狙い始める。釣りはじめて30分間は撒き餌をせずにサシエだけで勝負することにしているので、まずはサシエだけで放り込んでみるがエサは取られない。

沖向きに払い出していく流れがあるようで、沖に流していくがアタリはなし。30分間は過ぎ、撒き餌をまき始めるがエサ取りの姿もない。

 

潮が東から西に流れるようになったので、仕掛けを西(右)方向へ流してみる。右の磯際もオーバーハングになっており、そこを攻めてみるがダメ。根掛かりはバッチリするが。。。

右の磯際から竿半分ぐらい沖のところあたりに仕掛けを流していく。アタリがないためタナを段々と深くしていき、4ヒロ半になったところでアタリがきた。引きははじめ鈍かったが、突然根に向かって走り出す。30cmほどのグレだった。

結構タナは深いのかと思いつつ、同じポイントに流してみるがそれ以降アタリはなし。今度は西からの強風が吹き始め、時々突風がやってくるようになったので、風をさけて東向きに釣り座を変更した。

 

東向きのポイントは底が変化に富んでいるようだ。東向きの風と西向きの潮ということでセオリー上は悪くないかもしれないが、いかんせん風が強い。磯際で30cmのイガミをかけたが、その後はフグやボラが湧いてきた。

休憩もかねて海の状況を見ていると、竿3本沖に潮目ができており、この強風の中水面の泡が動かないため、西向きの比較的強い潮の流れがあると推測した。上手くいかない時は潮目をダイレクトに狙ってみるのもアリとの説を信じ、初めの釣座に戻って潮目を狙うことにした。

 

するとやはり潮は比較的流れているようでこの強風のなかウキは風とは逆の方向へ流れていく。これはいいかもしれないと思って続けてみるが、結局アタリはなかった。推測はまではよかったのだが。

竿1本ほどのところを狙っているとボラがかかってしまった。2号の竿なのである程度余裕をもってやりとりできるが、なかなか迷惑だ。

 

納竿まであと1時間。磯際にはボラが湧き、潮目も消えた。どうしたものかと思っていたところ、海をよくみると水神本島とのちょうど中間のあたりに湧昇流があるようだ。一般的には沈み込む潮がよいというが、あの湧き出し方は下に大きなシモリがあるとしか考えられない。かなり遠投することにはなるが、最後の賭けで水神本島との中間のシモリを狙う。

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赤丸のあたりにシモリがある

 

やはりシモリは存在するようで根掛かりが頻発する。根掛かりを恐れていてはダメだと思い、根気強く続けてみるが、やはりダメだった。

30cmほどのグレとイガミを1枚ずつで納竿となった。

 

今回かけたグレとのやり取りはなかなか楽しかった。急に根に潜っていこうとする時には、力勝負はせずに竿と体全体で力を逃して止める。糸は出さない。動きが弱まってグレにこっちを向かせたら、竿尻を腰にあてて一気にゴリ巻きする。グレが左を向いたら竿も左へ、右を向いたら竿も右へ倒す。これまでも頭ではわかっていたのだが、実際の動きがようやく身についてきた気がする。今回は思い通りにグレを泳がせることができた。

それから、海の状況から色々と推測してみて、その推測が合っているというのも楽しい経験だった。釣果はまだまだだが楽しい釣行であった。

12月29日 錦、ナベタ

 

12月29日錦へ。

 

米島の周りで、それに加えて鰹、木生、双子にも上がれる。しかし、今日は人がかなり多い。常連さんやグループで来ている方々に先に上がってもらい、僕は最後にナベタに上がった。

 

錦 ナベタ 東

東の船着き

 

錦 ナベタ 東のワンド

東の船着きから右にワンドがある

 

錦 ナベタ ワレ

島中央にワレがあり払い出しがでており、沖に沈み根がある

ナベタは初めてで島を見渡すと、島の西側は浅瀬となっており竿を出すのは難しそうだ。東の船着きで竿を出すことにした。

 

とりあえず30分間はマキエなしで付け餌だけで探ってみる。すると左側の磯際でアタリがあり、30cmほどのイガミが上がってきた。しかし、グレの姿は見えず。30分経ったのでマキエを開始した。

エサが取られるようになったが、アタリとしては出てこない。見るとチモトの上に噛み跡のようなものが残っている。ウキが沈んだと思ったらフグが上がってきた。どうもフグが湧いているようだ。

これは厄介だと思い、少し沖で流してみたり、マキエワークで分離してみたりと工夫してみるが、やはりフグばかり。チモトを噛まれて豚のしっぽになって帰ってくることもあり、針をつけ直すこともしばしば。さらに遠投して探ってみてもフグばかり。どこに投げてもフグ、フグ、フグ。。。

 

釣座を変えようと思い、島中央のワレで竿を出してみるが、こちらもフグばかり。フグが大量発生しているらしい。流れのはやいところであればフグも少ないかと思ったが、ナベタには流れのはやいところがない。どうしたものかと思って、試しに2枚めの写真のワンドでやってみると35cmまでのイガミが2枚立て続けに釣れた。しかし、その後は続かず。結局グレの姿を拝むことなく、フグに悩まされ続けて納竿した。

 

今日はほかの磯もイマイチだったようで、20人ほどいたのにグレは全体で2枚程度だった。今回上がったナベタはもう少し荒れている日のほうがよいのかもしれない。とにかくフグが厄介だった印象だ。イガミ狙いなら2枚めの写真のワンドでやるといいのかもしれない。

 

今年最後の釣行となった。釣果は十分とはいえないが、イガミの引きを楽しめた。来年もいいとしになりますように。

12月16日 錦 黒崎東

12月16日錦へ。

今回は知り合った方と2人で行くことになった。

 

高ノ島の磯割りだが、眞精さんがお休みなので米島やナベタにもいけるとのこと。前の島や米島にいけそうなら行こうと思っていたが、先約があったようで東磯に行くことにした。

かねてより一度上がってみたかった黒崎東に上がれそうだったので黒崎東のシモリの後方の場所に二人で上がることにした。黒崎東には僕達二人以外に左右1人ずつあがり、合計4人が黒崎東に上がった。

上る直前に常連さんに黒崎東のポイントを教えていただき、海に向かってやや左の場所、一枚目の写真にある一段高くなっているところに釣り座を構えた。

 

錦 黒崎東

黒崎東

 

錦 黒崎東

黒崎東 前方にシモリがある

 

米島のハナレには上がれない程度の波ではあるが、黒崎東前方のシモリを波が越えてくることはほとんどない。黒崎東は前方のシモリにぶつかった波が海面を真っ白にするぐらいの時がよいと聞いたことがあるが、今日はそれほどでもないようだ。

 

まずは磯際から狙ってみるが、サラシに伴って表層は払い出す流れになっていて磯際に仕掛けをとどめておくのが難しい。竿先をウキに近づけて、ベールオープン+指で道糸を抑えることで何とか仕掛けを留められなくもないが、アタリはない。タナを深くしていってもアタリはなく、竿1本~竿2本沖あたりを中心に狙うことにした。

 

だからといってエサがとられることもない。厳しい。

タナを少しずつ深くしていき、4ヒロ半になったところでウキが沈んでいった。引きは鈍いが重さはそれなりにあるよう。30cmのイガミが上がってきた。

同じポイントで狙ってみるもアタリなし。エサは原型のまま残ってくる。よほど活性が低いのだろうかと思い、ベタ底まで探ってみるがそれでもアタリはない。時々ガシラやベラが食ってくるが、何のアタリもないまま時間が過ぎていく。

 

右手に上がっていた方は弁当船で磯替わりしたようだ。

諦めずに釣りを続行するが全くもってアタリなし。寂しいものだ。イガミのみで納竿となった。

 

帰りの船で色々と話を聞いていると今日はどこの磯もなかなか厳しかったようだ。唯一源太郎でハマチ数枚、グレ38cmが上がっていたが、他の磯は全くといっていいほどダメ。前回も感じたが、まだまだグレの活性は低いようだ。

他の磯でも釣れていないということで安心してしまう自分に複雑な気持ちはあるが、今回は美味しい寒グレを育成するためにオキアミを撒いたのだと思うことにしよう。何しろ活性が低すぎるように感じた。

 

今回、道糸の劣化に注意するという点では反省を活かせた。途中、根掛かりを外すときに恐らくグローブでこすれてしまったであろう箇所を発見し、仕掛けを作り直すことができた。小さなことではあるが成長できる気がする。

 

年末年始になったらグレの活性も上がってくるだろうか。寒グレに期待する。

12月9日 錦、木生 前ダレ 東

12月9日錦へ。

 

波はそれほどなく、カツオに上がる人もいるぐらい。寒いので北風がしのげる木生や乗越に渡りたいと思っていたら、前ダレに上がる人がいないようなので前ダレで手を上げた。

潮がひいている時間帯だったこともあり、前ダレのワンドの東側低場で始めた。潮は緩やかに東向きに流れている。3ヒロからはじめてみるが、エサはとられる気配がない。タナを深くしていき4ヒロ半~5ヒロほどでようやくアタリがきたが、ガシラ、アカハタ、ベラと底にいる魚ばかり。グレはなかなかあたってこない。

 

そうこうしているうちに潮が上げてきて足場が洗われるようになり、しかも西風が強まってきた。時折体が飛ばされそうになるほどの突風もくる。

前回の釣行であまり釣座を変えないようにしようと反省したが、この西風は避けた方がいいと判断し、前ダレから木生の東に移動した。

 

木生東のワンドの西側に釣り座を構えた。3ヒロから初めてみるが、ワンドはかなり浅いようで、気を抜くとすぐに根掛かりしてしまう。その浅場から深くなっていくところを攻めていくと、アタリが出た。しかし魚の動きは鈍く、ガシラやアカハタのような感じ。やり取りしているうちに針ハズレしてしまった。

その後も同じように鈍い引きがきて針ハズレするというバラシを2回してしまう。今回いつもと違うハリを使ってみたのだが、それがよくなかったのだろうか。そう考えていつものボイルグレに変えてみたが、今度はアタリが遠のく。

 

今日はなかなか厳しいと思っていたところ、ふとタナを浅くしてみるのはどうかと考えた。水温も下がり始めているだろうし深ダナばかり狙っていたが、ワンドが浅いならそれに合わせて浅くしてみるのもどうだろう。

タナを2ヒロにして磯際に引きつけるようにして攻めてみるとアタリがきた。上がってきたのは30cmほどのイガミ。それほど大きいわけではないが、浅ダナの狙いは間違っていないのかもしれないと思い、続けることにした。

 

ライフジャケットに取り付けた腕時計を見ると13時。もうあと30分しかないががんばろうと思っていたところ、高ノ島の近くに渡船屋さんの船が見えた。「あれ?こんな時間にどうしたんだろう」と思って、まさか腕時計の時間がずれていないだろうとは思いつつ、携帯電話で時間を確認すると14時と表示しているではないか!

どうも腕時計が世界時計モードになっていて台北の現地時刻を示していたらしい。ちょうど時差1時間なので絶妙な時間を指すようになっていたようだ。

 

急いで釣具を片付け始めたが、船を10秒ほど待たせてしまった。迷惑をかけてしまったことを悔いつつ帰りの船に乗り込んだ。

今日はどこの釣り場も食いが悪かったようだ。水温が急に下がったのだろうか。イガミ狙いの人はたくさんイガミを持って帰ってきていたが、グレ狙いはほとんど釣果なしだった。みんな釣れない時は仕方ないということで落ち込まないこととする。

 

腕時計の件は、勝手にボタンが押されて世界時計モードに切り替わってしまうことは今後も予想されるので、世界時計をソウルに設定して時差0にすることで解決した。普段は13時30分には片付けを始めるようにしており、片付けが終わってから釣座の写真をとるようにしているのだが、今回は撮る余裕なんてなかったので、記事に写真をのせることができなかった。次からもこれまで通り余裕をもって片付けを始めよう。

11月26日 錦、カガミ


 11月26日錦へ。

本来の磯割りは米のまわりだが、眞精さんがお休みなので乗越や蛇島など東磯も行けるようだ。木生や双子はもう一つの渡船屋に割り当てられているらしい。

 

波はそれほどなく、米島か前の島に行くかと思っていたが、先約があるようだ。カガミが空いているとのことなのでカガミに行きますと伝える。

カガミはこれまで渡ったことがなく不安だったが、船首にいる常連さんに色々と教えてもらうことができた。何度か風呂で一緒になったことや、同じ磯に上がったこともあるせいか、僕の名前まで覚えてもらっているようでとても嬉しい。

 

錦 カガミ 東

カガミ 東

 ちょうどこの前に大きな沈み根がある。

錦 カガミ 東

カガミより東を望む コウスケ、水神と並ぶ

 

どうも昨日カガミでバラシが2発あったとのこと。磯に上がってみると沈み根のあたりにコマセの後がある。ここでバラシたのだろうか。

ただ沈み根周りを攻めるのは技術が入りそうだ。僕にはまだ難しいのかもしれないと思いながらも釣座に入る。

 

沈み根の西を中心にタナ3ヒロではじめてみるが、すぐにエサが取られる。根気よく続けていると20cmほどのグレが上がってきた。沈み根の少し沖をせめているとウキが沈み込みアワせたが根掛かり。根掛かりを外そうとして道糸を手繰り寄せて引っ張ったら、あっさり高切れしてしまった。

それまでBのウキでやっていたが、波がなく潮もほぼ止まっていて、ウキの変化が出ないままエサを取られていることもあり、0号のウキに変更した。軽い仕掛けに高感度のウキでアタリを逃さないようにしてみる。

 

しかし、やはりウキの変化が出ないままにエサが取られてしまう。厄介なエサ取りがいるのだろうか。磯際で25cmほどのイスズミがかかっただけだった。

潮はゆっくりと西向きに流れているようだ。迷った末に西側に移動することにした。シモリとの間の水道を攻めてみるが反応はない。満潮に近づき足場が危なくなってきたので元の釣座に戻った。

 

そろそろ弁当でも食べようと思い荷物の場所にいくと、弁当が破壊されている!!トレーが破れて食べ物の一部がなくなっていた。カラスなど鳥にやられたのだろう。弁当だけでなく、おにぎりは無くなっているし、袋詰の駄菓子も無くなっている。やられた。。。

 

気を取り直して沈み根と磯際の間でしばらくやっていると竿に重みがのった。かなりの重みがある。だが、走るような感じではなくコンコンと叩くような感じで、グレではなさそうな感じがする。上がってきたのは40cm超のサンノジだった。

その後も同じ場所を狙ってみるがダメ。エサがとられるばかり。

西向きの潮だから沈み根の東で狙ってみたらどうだろうとやってみるがこれも上手くいかず。元の釣座にもどった。

 

今までのところ潮がほとんど動いていなかったが、元の釣座に戻ると竿2本沖ぐらいでまずまずの速さの潮が流れ始めている。納竿まで時間は短いが、これはチャンスと思いその潮に狙いを定めた。

3ヒロから始めて深くしていくと4ヒロ半でアタリが出た。重みはまずまずだが、グレのような走りではない。イサキだろうかと思っていたところ、やりとりの途中で高切れした。

その後も同じポイントを狙ってみるが納竿の時間となった。今回はまともなものは釣れなかった。

違う磯では40cmの尾長が上がっていたが、東磯は全体的に潮が悪く、朝色々教えてもらった常連さんもカワハギばかりあげていたとのことだった。エサ取りの正体はカワハギだったのだろうか。

 

今回は反省すべき点があった。

釣果とは直接関係ないところで1つ。弁当の管理だ。磯の上で鳥に奪われるなんて考えもしなかったし、これまで無防備に食べ物を置いていたが、それではダメらしい。これからはキチンとバッグに入れて蓋をしておこう。

 

もう一つは高切れ。感触として今日のバラシは引く力が強いからバラシたのではなく、道糸の劣化が原因だと思った。そのバラシの前にも、根掛かりを外す時にあっさり高切れしている。「やけにあっさり切れたな」とは思ったが、特に対策もせずに釣りを続けてしまった。

普段道糸は1回の釣行ごとに竿2本分ほど切り詰めて、3~4回ごとに新しい道糸に巻き直している。今回は道糸を替えてから4回目の釣行だった。150mの道糸を75m2回分として使っていて多少節約になっているし、3回ごとに道糸を巻き直したほうがよさそうだ。

また、高切れした時点で道糸の劣化を疑い、磯上で道糸を切り詰めるのも一つの手だったと思う。次からはそうしてみよう。

 

あとは何度も釣座を変更してしまう点。これは前々から悩んでいて、一箇所をひたすら狙い続けるべきなのか、それとも見切りをつけて色々試してみるべきなのか、未だに方針を決められていない。

一箇所をひたすら狙い続けるべきだと教わったことはある。釣れる人は釣れるポイントで粘ると聞く。しかし、エサ取りに悩まされたり、アタリが全く無かったりするとついつい釣座を変えてしまう。今回のように潮が変わるとき急に釣れだすこともあるし、最初から同じ場所で粘っていたらと思う。

反省というかこれからも悩むだろうとは思うが、同じ場所で釣り続けるメリットを実感した。

 

釣果はイマイチだったが、道糸の件を含め良い勉強になる釣行だった。1つ1つ成長したい。

11月12日 錦、蛇島

11月12日錦へ。

今日は双子、木生の磯割り。眞精さんがお休みなので高ノ島や黒崎にも渡れそう。前日波があり、波が残っているかと思ったが、海に出てみると意外と波はない。風は強い。

 

東磯に行こうとぼんやり考えていたが、この波なら蛇島にも行けるんじゃないかと思い始めた。その時に他のお客さんが蛇島に行くと言うので、そのお客さんに一言断りを入れて蛇島に渡ることにした。


錦 蛇島

 蛇島の西より、ワンドと東を望む


錦 蛇島

 蛇島の西

 

今回も磯につける船の動きをよく見て潮の流れを予測してみる。若干だが東向きに流れているような気がしたので、蛇島の東に釣り座を構えることにした。予測通り潮は東に流れているようだ。

 

ハエ根があり、そこの際を狙ってみる。タナは2ヒロ半から開始。手のひらサイズのグレが2枚ほど上がり、その後はエサもとられず。タナを深くしていく。

 

3ヒロ半にしたところでまずまずの引き。
錦 蛇島 グレ

グレ30cm

よく走ってくれた。タモですくうほどのグレは何ヶ月ぶりだろうか。大きくはないが嬉しい。

 

同じ場所で続けて狙ってみると強烈な引きがやってきた。「おおっ」と思って竿でためたものの、とんでもない重みで一瞬でチモト切れ。

蛇島は以前にもこういうことがあった。常連さんも蛇島で何度もハリスを飛ばされているという。何の魚かもわからないが、強烈な引きに応じたい気持ちが出てきてしまった。

太仕掛けに変更することにした。普段の道糸2.5号ハリス3号から道糸4号ハリス4号へ。ハリス4号ならいけるに違いない。

 

太仕掛けで同じ場所を狙う。3ヒロ半では当たってこなかったので4ヒロにしたところ強烈な引きがやってきた。竿でためてみたがかなりの重みがある。5秒ほどは持ったが今度は道糸とハリスの直結部分で飛ばされた。負けた。。。

悔しい思いを胸に釣り続けるが、潮が止まりそれ以降グレは現れず。アイゴやベラなど外道のみ。

 

悔しさはあるが30cmのグレが釣れてよかった。見返してみると7月以降30cm以上のグレを釣っていないようだ。目標は口太50cm以上、尾長40cm以上ではあるが、とりあえずまともな大きさのグレを釣りたいと思っていた。この調子でグレのサイズアップを狙いたい。

 

今回4号通しの仕掛けを飛ばされてしまった。僕の腕前で釣り上げようとするならさらに仕掛けを太くするしかないのだろう。しかしそうするのが正しいのか?

正直4号通しの仕掛けはかなり扱いにくい。ラインメンディングは難しいし、仕掛けの張りも全然出来ていないように思う。特にこの日は風が強く扱いが難しかった。大体4号通しの仕掛けを飛ばすような魚は本当にグレなのか、でかいカンダイだったりイシダイだったりすれば余程仕掛けを太くしないと無理だろう。グレ狙いのフカセ釣り仕掛けで釣るのは無謀だと思う。

良型の尾長だと信じて4号仕掛けやさらに太い仕掛けで挑むのか、それとも正体不明の魚は諦めて対象外にして普段の3号仕掛けで挑み続けるか。どちらかを選択しなければいけないタイミングがきたように思う。

 

今の目標はさっき書いたように口太50cm以上、尾長40cm以上にしている。このサイズであれば、常連さんの仕掛けを聞いていると3号ハリスでとれているようだ。僕の腕前は置いておいて。

正体不明の魚を釣り上げたい、強烈な引きに勝負したい気持ちはあるが、とりあえず今は目標を優先して3号仕掛けで挑むことにしよう。以前蛇島で太刀打ちできなかった時は悔しかったが、4号仕掛けを飛ばされたことで諦めがついた。グレ狙いのフカセ釣り仕掛けでは無謀なのだと信じることにする。

正体不明の魚を釣り上げるべく5号、6号の仕掛けにして挑んでいる常連さんもいるにはいるようだが、今の僕はもっとフカセを練習すべきだと思う。3号仕掛けでこれからもがんばろう。

11月3日 錦、ワラウチ

2週連続の台風だった。さあ錦へ行こう。

 

他の方も同じ考えのようで今日はお客さんが多い。三連休というのもあるか。

木生、双子の磯割りであるが、今日は時期的に潮が高く、波もそこそこある。ワラウチに上がった。



錦 ワラウチ

 ワラウチの東 乗越を望む


錦 ワラウチ

ワラウチの東よりワラウチ西の階段を望む

 

最近、他の磯に船をつけている様子を見て潮の流れを判断しようと努力している。

沖磯につけている時にはあまりわからなかったが、トビワタリ、グンカンにつけている時には潮が東向きに流れているように見えた。というわけでワラウチでも東に釣り座を構えることにした。実際に東に行ってみると確かに東向きに流れているようだ。

 

まずは2ヒロ半から始めてみるがエサがとられる様子はない。前回まではエサ取りに悩まされていたが、ようやくエサ取りも休暇に入ったのだろうか。半ヒロずつ深くして様子を見ていく。

サラシの泡が潮に引かれて東向きに帯を作っている。潮受けゴムの入り方からして、海面だけでなく深い層でも流れているようだ。良い潮に違いない。

 

4ヒロで流していたところウキが消しこみ重みが伝わってきた。やりとり後半で一度右の根に潜られたが一呼吸置くと出てきた。

錦 ワラウチ ハマチ

ハマチ 46cm

 

グレではないがなかなか嬉しい。 

さらにハマチが回ってきているということは良い潮が入っているに違いないと思い、4ヒロで続けてみる。しかし、太陽が昇り日光が海面に反射してウキの様子が見えなくなってきた。ウキが見えないのは難しいと思っていたところ、ベールオープンにしていたリールから道糸が突然出ていく。アワせるとたしかな重み。
錦 ワラウチ マダイ
眞鯛 47cm

この大きさの眞鯛は初めてだ。嬉しい。

 

喜びも束の間、潮が止まってしまった。潮が止まった時にはベタ底を狙うようにしているが、ベタ底でもアタリが出ず。今度は西向きに潮が流れ出した。

悩んだ末にワラウチの西に移動した。ここは階段になっていて座りながらゆったり釣れる。

 

浅ダナから始めて深くしていくがアタリはない。フグが釣れてくる始末。となりのグンカンではハマチが上がっているがこちらはダメ。

最後にワラウチの東に移動してみたが、34cmのチヌが一枚だけ。微妙な大きさだし、ハマチ、眞鯛に比べるとチヌは味が好みではないのでキープするか迷ったが、針を呑まれておりエラを傷つけてしまっていたためその場で〆ることにした。

 

これまでは持って帰っても食べるのが大変だと思ってリリースすることが多かったが、エラの傷ついた魚などはリリースしてもちゃんと生きてくれるかわからないし、無駄死にさせるのは良くないと思うので最近は小さいもの以外はキープする方針に転換しつつある。そのほうがジンクス的にもいい?とも勝手に思っている。

 

ハマチ、眞鯛、チヌの3枚で納竿となった。

今回は僕にしてはよく釣れた方だった。相変わらずグレは釣れていないが満足のいく釣りだった。

反省点としては、潮がいい時にもっと攻めておくべきだったということだろうか。ワラウチでは東向きに流れる潮が本命と聞くので、このタイミングを逃さず潮目にどんどん撒き餌と仕掛けを入れていくと良かったのだろうと思う。この反省点に関しては、風呂で一緒になった常連さんにも教えられた。良い潮は逃すべきでない。

 

もともとは翌日も釣行しようと思っていたが、予想以上に釣れてしまって嬉しかったので帰ることにした。

グンカン、乗越でもハマチがバンバン上がっている状況を見て、釣行後にちゃんとしたクーラーボックスを買った。これまではお粗末なクーラーバッグだったので大きな進化だ。

次はグレを。