三重県大紀町錦の磯でグレを釣る

三重県大紀町錦の磯でグレを狙います

4月14日 錦、蛇島

週末に予定があったり、悪天候だったりしてしばらくあいてしまった。

さあ錦へ。

 

今日は木生双子のまわり。低気圧が迫っており、昼以降は波風が出てくるとのことで、昼に撤収になるかもしれない。双子など沖磯は危ないかもとのことだったこともあり、東磯へ向かう。

大潮だが5時頃に満潮で、あとは下げてくるため蛇島に上がることができた。もうひとりの方も蛇島に上がり合計2人。その方は上礁するやいなや西の足場のいいところに陣取った。東の方は足場がやや低くて波に洗われるので避けたかったが仕方ない。荷物は船着において、東の足場にしっかりとピトンを打ち込んで準備を始める。

 

開始30分のサシエオンリータイムは全遊動で色々探ってみるが何も反応なし。

撒き餌を開始するが、エサが取られることはない。水温が低く活性が低いだろうことは予測していたので、4ヒロから開始して深くしていく。

ハエ根の際を探っていくと5ヒロ半のところで30cmのグレが食ってきた。サイズは十分ではないが、まずまずだ。

5ヒロ半だとところどころで根掛かりしてしまう。やはりグレは底の方でじっとしているのだろうと思い、同じタナで狙ってみるがその1枚で後が続かない。

少し沖を狙ってみたり、左右に振ってみたりするがダメ。紀東全体的に水温が低く、グレはなかなか口を使ってくれないのかもしれない。

 

西の足場にいった人にはカワハギやガシラがきているようだ。休憩ついでに話してみると、カワハギが湧いていてエサが残らないとのこと。エサが全く取られない東側とは大違いだ。

しかし、カワハギが湧いているとしんどい。カワハギがいないだけでもましかと思い釣りを続行する。

 

それまでは潮がほとんど動いていなかったのだが、急に左向きに動き出した。こういう時は経験的に釣れだすような気がして、集中して攻めてみる。すると40cmほどのイガミが釣れた。

これはいいかもと思ってみたが、潮はすぐに止まってしまった。魚の気配は消え、エサは残ってくるようになった。

 

潮が動かないまま時間が過ぎていく。

しばらくすると沖に潮目ができ、左方向に動いているようだ。磯際では右向きの流れができ、右のワンドからの払い出しで沖に向かい潮目に合流するようになっている。払い出しの沖向きの流れは表層だけだと思われるし、磯際の撒き餌が沖の潮目に効いているとは考えにくいが、西側(右)の釣り人が流した撒き餌が効いているかもしれない。

足場の近くでは状況が芳しくないし、思い切って潮目を狙ってみることにした。

 

沖でウキはかなり見えにくく早アワセが難しいのでハリはいつものあわせちゃダメジナに変更。

潮目を狙うといってもなかなか上手くいかない。アタリがないまま時間が過ぎていく。リールをオープンにしてスプールの道糸を指でとめてアタリを待つ。久々に深夜に運転して疲れたのかウトウトしていると、指が道糸に弾かれたように思い目を覚ました。道糸がどんどん出ていく感じはないが、見てみるとウキがたしかに見当たらない。試しに竿を煽ると重みがのった。沖でかけたので安心してやり取りできる。というかそんなに強く引くわけでもない。またもや30cmのグレがやってきた。

 

その後はアタリが途絶えた。日が昇ってくるにつれて波が高くなり、西側の磯は洗濯機状態で真っ白になっている。こうなると仕掛けの操作が難しく、僕は苦手だ。

東側の足場の東向きに場所を変更しようとしたところ、12時半頃に迎えの船がやってきた。波風が出てきたので撤収ということらしい。仕方ない。


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他の釣り場でも30cm台のグレは出ていたが、サイズはイマイチ。低水温のせいにしてみる。

僕の釣果は十分ではないが、一瞬動いた潮でイガミをあげたこと、潮目狙いで30cmとはいえグレをあげたことはよかった。次は大きなグレが来てくれることを願う。

番外編 3月2日~3月4日男女群島 2日目朝~3日目朝、帰宅

1日目の釣果をクーラーに収め、次の磯へと移動する。

程なくして名前が呼ばれ、磯へと上がった。

 

男女群島 2日目

男女群島 2日目

足場はちょうど四角形のようになっていて、バッカンの奥に四角形の頂点がある

 

1日目と同じく、まずは周りを観察する。1枚めの写真の方向は水深が浅い。2枚めの写真の右手奥にも足場があるが、滑るので気を付けてと船頭から忠告された。

 

次にブルーシートで簡易テントを作ることにした。なぜなら、2日目は雨が降るとの情報を常連さんから聞いていたから。

この足場の後ろの高台には壁があり、そこにハーケンを打ち込み、ブルーシートを固定。簡易テントの出来上がり。近くの磯に上がった釣り人は竿を出していたが、僕は日中は竿を出さないことに決めていたのでさっそくテントの中に潜り込み、食事、睡眠をとる。

 

そこまではよかったのだが、雨、風が強くなってきた。簡易テントが風でバサバサとなびき、とても眠れるような環境ではない。銀マットの上に横たわっているが、容赦なく雨が吹き込み、銀マットも水浸しになってしまった。さらには固定していたハーケンのいくつかが風で外れて簡易テントが役立たずになりつつある。

さてどうしたものか。。。低体温になってはシャレにならない。

 

まずは風をしのぐために、テントの高さを低くする。それまでは壁の一点を頂点にしたテントにしていたが、地面に這いつくばるようなテント設計に。すると随分風をしのげるようになった。

ただ、体が寒いのは治らない。カイロも取り出すが、使っているうちに水に濡れて使い物にならなくなる。

最後の手段と思い、コンロに火をつけた。テントの中で火を使うのは換気の面でも不安だったが、時々テントを開けたりしながら何とかお湯をわかし、カップ麺を食べることができた。最高に美味い。

 

12時になると見回りの船がやってきた。夕方までこの風と雨が続くらしい。げっそりとしながらテントに戻り、時々お湯を沸かしながら夕方まで耐えることになった。

 

夕方になり雨風が止んできた。テントから這い出し、夜釣りの準備を始める。準備もそこそこに夕方の見回りの船がやってきた。もちろん釣果は持っていないので、手ぶらで船に乗り込み、渡船屋の弁当と食料を回収して磯に戻る。弁当はご飯と漬物の質素なものだったが、まだ温かいのですぐにレトルトのカレーを作って弁当を食べた。

1日目と同じく明るい時間帯から夜用の仕掛けで挑む。しかしエサ取りすらおらずうんともすんとも言わない。夕まずめこそはと思っていたが、それでもエサが残り続けたまま夜を迎えた。

 

2枚めの写真の左向きに釣り座を構えているが潮がなかなか動かず、磯際から竿1本沖ぐらいまで探ってみるがエサは取られず。2枚めの写真右奥は足場が危険なので敬遠していたが、探らないとダメだと思い、危険な足場を踏まないようにして遠くから仕掛けを投入することにした。

そうこうしているうちに、2枚めの写真の右手前から左に向かって緩やかに潮が流れ出した。これはいいかもと思って、右の磯際にマキエを打ち、右の磯際を狙うことにした。

 

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ひし形のところにマキエを打ち、仕掛けを流していく

 

すると足場の角を少し過ぎた、青い星のあたりでウキが消し込む。50cmの尾長が上がってきた。

そのあとも同じ場所を狙ってみると尾長が連発する。一投ごとに尾長がかかり、それも平均50cmの良型の尾長がバンバン竿を曲げてくれる。こんなことがあっていいのだろうか。

 

強い締め込みを堪能していたところ、一際強い引きがやってくる。竿を煽って浮かせてやるとなんだか魚体が大きい。

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ひと目見てつい「デケェーーー」と叫んでしまった。いや冷静に考えると叫ぶほどの大きさではなかったのであるが、まるまると太った重量感に60cmもあるのではないかと思わせる大きさにびっくりしてしまった。

60cmには一歩届かず58cmではあったが、興奮しっぱなしだった。

 

その後も尾長が続いたが、潮が緩み始めた。これはまずいと思ったところに40cmの口太がやってきた。いつもならこのサイズの口太でも嬉しいのだが、尾長が続いたところに口太とは潮が悪くなったのだろうかと思ってしまった。

悪い予想は的中し、潮が止まってしまった。もう一枚40cmの口太を追加したあとはアタリが遠のき、しばしの休憩をとることにした。

 

 

1時間ほどの仮眠をとって26時。釣りを再開する。やはり潮は動いてくれない。セオリーからは外れて遠投も試してみるがエサ取りが時々あたってくる程度。

先程尾長が連発したポイントで、1枚尾長を追加したがまた口太がかかってくる。口太がエサをとってくるような状況では尾長が来ないのではないだろうかと考えながら、釣りを続行するが尾長は続かなかった。

 

夜明け。イスズミや口太が引きを楽しませてくれるが、尾長はやはりこない。迎えは9時ごろとのことだったが、はやめに7時半には片付けを開始した。

近くの磯に上がった釣り人はまだ釣りを続けている。双眼鏡で眺め、釣れていないことを確認しながら、優雅に朝食をとった。

 

9時前に迎えの船が到着。

荷物の整理を手伝い、船室に移動。船はどんどんと釣り人を乗せていく。

相部屋だった常連さんも帰ってきた。釣果の話を少ししたところで、男女群島が遠ざかっていく。行きに比べると海は多少荒れているようで、酔い止めを服用して横になる。緊張の糸が途切れたのかすぐに意識を失った。

 

「ほらついたよ。爆睡やったで」

13時。目を覚ますと平戸の港についていた。どうやら3時間半一度も起きることなく寝ていたらしい。夜ほとんど寝ずに竿を振り続けていたのだから当然かもしれない。

 

クーラーや荷物をバケツリレー方式で運んでいく。僕も手伝おうとしたが、段取りがわからず、寝起きで頭も働かないので完全に邪魔者となってしまった。さっさと船を降りて邪魔にならないようにする。

渡船屋の社長さんに釣果の写真をとってもらい、受付に渡船代を払いに行く。受付の待合にはゆでたまごが大量においてあった。相部屋の常連さんとゆでたまごをむしゃむしゃする。

 

その後は受付で割引券をもらってからサムソンホテルに向かい常連さんと入浴。常連さんも帰りはフェリーで帰るとのことだったので、またあとで会うかもしれませんねと話しながら、ホテルで別れて僕は一人で新門司港へと向かった。

15時頃に平戸を出発し、行きと同じ道を走って新門司港についたのが19時過ぎ。フェリーの出発は20時だったのでまずまずの時間だ。

フェリーに乗り込むと車両甲板に、相部屋の常連さんの車を発見。やはり同じフェリーになったかと思い、フェリーの中をうろうろしていると常連さんを発見できた。一言挨拶をして近くに寝床を確保した。その後常連さんに宴会に誘われ、酒を酌み交わす。それぞれの釣りの話を交換してベロベロに酔ったところで気持ちよく眠りについた。

 

 

8時半に神戸港に到着。時間もあるのでゆっくりと下道で帰り、昼過ぎに自宅にたどり着いた。

結局持って帰ってきたのは尾長10枚。平均50cmの良型ばかり。その晩一人で10枚の尾長をさばくことになったのだが、あまりにも大変だった。

さばいた疲れと旅の疲れでぐっすりと眠った。

番外編 3月2日~3月4日男女群島  出発~2日目夜明け

男女群島遠征の準備を整え、いよいよ遠征の日が迫った。渡船屋さんに言われていたとおり、こまめに出船の確認をする。

2月28日 一応出船する予定との返答

同日天気予想図や波高予測を見てみても、男女群島付近に高気圧がやってくるようで、運良く波も穏やかになるようだ。

 

3月1日 日曜日から時化そうとのことで、1泊2日(一般でいう2泊3日)釣行は難しい、日帰り(一般でいう1泊2日)になりそうだから、11時頃には渡船屋に到着してほしいと返答

なんと、天候の悪化で1泊2日は難しいとのこと。自然には逆らえない。多少がっかりしながらも行くことにする。

 

今回はフェリーを利用することにした。本来は大阪南港発の名門大洋フェリーを利用する予定だったが、船のメンテナンスが予想外に遅延しているとのことで欠航することになり、神戸港1830発 新門司港0700着の阪九フェリーを利用することにした。

3月1日

1500 京都の自宅を出発。京都市内がかなり混んでいるため予想外に時間がかかる

1730 神戸港

1830 神戸港出航

3月2日

0700 新門司港

0730 新門司港

 新門司IC~九州自動車道~福岡~都市高速~福重JCT~前原東IC

 唐津伊万里を経由

1100 あじか磯釣センター着

 

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写真の左側の建物に乗船名簿を書く場所があり、写真正面にある建物に入ってすぐ左に釣具やエサを置いてある店がある。

 

到着して乗船名簿を書きに行くと、渡船屋のおばちゃんに日帰りではなく1泊2日に変更になったと聞かされた。これは嬉しい。

まずはエサの注文をする。しかし、エサを置いてある店には鍵がかかってあり、その前のスペースには恐らく韓国人と思われる人々がたむろしていて日本語が全く聞こえてこない。どうしたものかと困ったので、おばちゃんに助けを求めると、店員に電話してくれ解決した。どうやら、エサの手配で忙しくしていたらしい。

 

エサは以下のように注文した。

①1日目の夜 ボイル2枚 アミエビ1枚

②2日目の日中 オキアミ3枚 アミエビ1枚

③2日目の夜 ボイル2枚 アミエビ1枚

 

エサの注文に関してはかなり思考をめぐらした。普段僕はボイルオキアミオンリーでフカセをしている。しかし、ここ男女群島ではボイルよりは生オキアミを使う人が多いようで、解凍エサも生オキアミは用意されているが、ボイルオキアミは用意されていなかった。現地の釣り方に合わせた方がいいかもとも思ったが、夜釣りは磯際を狙うから遠投が必要ないこと、そして何よりボイルオキアミオンリー釣法が男女群島でも通用するということを信じたくてボイルオキアミをメインにすることにした。一応保険として生オキアミも注文したが、結局生オキアミは一度も使うことはなかった。

サシエはもちろん撒き餌の個体を使用する。撒き餌との同調が大事なら、サシエを別に購入する必要は無いはずだ。

 

エサを注文したら積み込みの準備を始める。忘れ物はないかよく確認して船の前まで荷物を運んだ。釣り用のウェアや磯ブーツは持ち込み、普段着にサンダルの格好で乗り込む。この時、ウェア、ライフジャケットを寝床に持ち込んでおくとスムーズになるようだが、僕は初め寝床を確保できなかったこともあり、上手くいかなかった。

船に乗り込み寝床を確保しようとしたが、1人の寝床は全て埋まっていて入る場所がない。4人部屋もあるが、そこにも団体が入っていて入り込めそうにない。どうしたものかと悩んでいると、4人部屋にいた2人組がこっちにこないかと声をかけてくれた。

これがとても良い出会いだった。

 

その2人組は男女群島に20回以上来ている常連さんだった。ヒェッ

しかも関西から来ているとのことで話も弾んだ。僕が男女群島は初めてだと言うと色々と教えていただいた。この時に、尾長狙いなら夜集中して、昼は休憩するぐらいの気持ちで望むということを教えてもらった。昼に尾長が来ないこともないが、よほど本流のゴウゴウ流れる場所でないと難しいらしい。

そうこうしているうちに船が動き出す。時間は1220。酔い止めを服用して体を休める。揺れは思ったより少ない。常連さんも、こんなに波がないのは珍しい、西磯にもいけるんじゃないかと言っていた。

 

「出港して3時間半で到着が目安や。五島を越えて圏外になってから1時間で到着っていうのも目安になる」

男女群島が見えてきたようで船内が慌ただしくなる。常連さんも一人はいつでも飛び出せるぐらいの準備万端になっていたが、もうひとりはまだ横になって寝ていた。

「ワシは船のスピードがゆっくりになってから準備したらええんや」

たしかにそうだと思い、ゆっくりになってから準備を始めた。

 

船室から出ると目の前に島が広がる。

(あぁ、これが夢に見た男女群島か)

一組ずつ名前が呼ばれ、呼ばれた組は荷物をまとめて船首の方に運ぶ。この渡船屋さんは船首を押し付ける方式のようだ。船首やポーターの合図を待って磯に飛び移っていく。この時にもたもたしていたり危ない行動をしたりすると、危険とみなされて安全な磯に強制送還される。注意しよう。

そしてついに僕の名前が呼ばれた。普段に比べて随分緊張しながら磯に飛び移った。船が離れていく時に、船長が磯のポイントを丁寧に教えてくれた。

 

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吉田2番 遠くに帆立岩が見える

 

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吉田2番 東向き

 

男女群島の磯に今立っていると思うと武者震いがする。

日が落ちるまではしばらく時間がある。まずは夜釣りに備えて地形、水中をしっかりと頭に叩き込む。

写真1枚目の足場は比較的安定しているが高場になっていて干潮になるとタモが届かいないかもしれない。その足場を頂点に磯全体が斜めになっていて、足元に注意しないと転けそうになる。水中は際からある程度の深さがあり、写真2枚目の方向はやや浅い。ただ2枚目の足場は低くなっていて、干潮時はここで取り込むとよさそうだ。

日の入りまで時間はあるが、ここで昼釣り用の仕掛けを出すよりは夜用の仕掛けに慣れた方がいいと判断して夜用の仕掛けを取り出した。さらにいえば、中通し竿を扱うのは初めてだったので、中通し竿の練習にもなった。

 

日が落ちた。

それまではボイルオキアミオンリーでやっていたが、夜に光るアミエビを混ぜることにした。

夜になると撒き餌の流れは見えないので、電気ウキの動きと風から潮の動きを考える。二枚潮になっていたらお手上げだろうが、潮の方向を信じるしかない。

色々情報を総合すると夜の尾長は磯際であたってくるらしい。1mと離さずギリギリで狙えとの情報も散見される。まずは磯際を狙ってみる。

と思ったが、釣座の微妙な高さと、海に落ちる怖さからあまり前に出られないのとで磯際を狙うのはなかなか難しい。重たい4号竿の竿尻を上に持ち上げるようにして穂先を磯際に近づけてみたり、撒き餌だけは正面に打って、左から横向きに竿を出すようにしてみたりと工夫した。

 

ちょこちょこと魚はかかってくるが、イスズミが多い。普段のイスズミに比べて大きさのわりにはよく引く気がする。ガシラなど口の大きなエサ取りにハリを呑まれるとチモトに傷がつくのでその度にハリを結び直す。エサ取りの下には尾長がいると信じて仕掛けを投入するが外道ばかり。

 

休憩をはさみながら釣りを続けた21時。

ウキが加速する。すかさずアワせると重みがのる。

コンコンコン

またエサ取りかぁと思って気が緩んだ次の瞬間、

ギューン!!

磯際に思いっきり突っ込まれた。先手を取られたが、そこは4号中通し竿、走りを止めることができた。竿をあおってゴリ巻きすると、静かな夜にバシャバシャと音が響く。ヘッドライトを点灯させてみると、茶色い魚体が見えた。

 

 

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初めての尾長だ!

40cm台後半はある。興奮してしまった。

ハリは上あごにかかっていたが、エラの前にある鋭い突起でチモトが傷ついている。ハリを結び直し、釣りを続行する。

 

タモ入れの時にヘッドライトを水面にあてると尾長が食わなくなるという噂があったが、何のことはない、次も尾長が釣れた。こちらも40cm台後半。

そのあと潮が止まり、エサ取りも当たらなくなってきた。時間は25時。周りに見える他の釣り人はヘッドライトも消えて寝静まっているようだ。4号竿に6000番リールをつけた1kg超の得物を降り続けているせいで疲れてきたので僕も仮眠をとることにする。

ただ、磯が斜めになっているせいでとても寝にくい。銀マットの上に体を横たえると体が滑っていく。何とか足場の突起を足がかりに1時間ほど仮眠をとった。

26時30分、まだ周りの釣り人は寝たままだが、いつ尾長の時合がくるかわからない。夜釣りですり減らした神経に喝を入れて釣りを再開する。

 

再開してしばらくしてウキが消し込んだ。いい走りを見せてくれるが、10号ハリスのおかげで安心して取り込める。2枚の尾長を追加して夜明けを迎えた。

 

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50cm前後の尾長を4枚

 

夜明けのあとも迎えまで時間があったので釣りを続行するが、口太やイスズミがあたってくるだけで尾長はこない。

8時半~9時頃に迎えがくるとのことだったが、7時頃に片付けを始めた。大分早いかなと思っていたが、なんと7時45分頃に迎えが来てしまった。はやい。

 

船に乗り込み、次の磯へと向かった。

次に続く

番外編 3月2日~3月4日男女群島  準備編

今回は錦ではなく番外編。

3月2日~3月4日で男女群島に行ってきたので、備忘録を兼ねて記録に残しておこうと思う。

 

男女群島には前々から憧れのようなものはあったが、自分が行く姿はなかなか想像できなかった。しかし、3月にまとまった休暇がとれ、しかも4月以降は仕事の関係で数年ほどまとまった休みがとれないため、男女群島に行くなら今回しかないのではと思うようになり、ついに決意してしまった。

 

今回はあじか磯釣センターを利用することに。

いつも通り一人での釣行になるので、単独釣行が可能かどうかも渡船屋さんに確認しなくてはいけない。釣行日の2週間ほど前に電話で確認すると単独釣行もOKだと。エサの予約は特に必要なく、向こうで必要そうな分を解凍しておいてくれて当日に注文すれば解凍されたエサが出てくる方式らしい。ただし、行ってから気がついたのだが、ボイルオキアミは解凍した分を通常は用意していないみたいなので、もしボイルオキアミを1日目に使いたい場合は注意が必要。

2週間前の段階ではもちろん天候の予測も正確ではないので、とりあえず予約だけいれておいて、実際に出るかどうかは釣行日の前々日、前日、当日朝などこまめに電話で確認してほしいとのことだった。

 

電話予約を入れたら次は釣行の準備にとりかかる。なんといっても離島遠征用の道具が手元にない。釣り竿、リールからアウトドア用のコンロ、ランタンまで離島遠征用の道具を揃えることにした。

男女群島では夜釣りができる、というか尾長は夜釣りがメインらしい。

 

夜用仕掛け

竿:プレッサドライ4-52遠投

リール:ダイワ クロスキャスト6000 (ワゴンセールで安かった)

道糸:サンライン 海平10号 (安い)

ウキ止め、シモリ玉は太糸対応のもの

ウキ:中通し電気ウキ 1号2個 3B2個

潮受けゴム、ガン玉

道糸とハリスは直結 (後述)

ハリス:DUEL H.D.カーボン 10号 (安い)

針:夜尾長10号、あわせちゃダメジナ9号

 

昼用仕掛け

2号磯竿に5号通しの仕掛けを用意したが、結局一度も使わなかった。

 

夜釣りに高級な仕掛けは不要だろうと思ったし、離島遠征なんてたぶん数年に1回になるだろうと思われたので、安いもので揃えることにしてみた。竿だけはカゴ釣りにも使えるかもと思ったので僕的には少し奮発してプレッサドライを購入してしまった。

10号のラインは普段扱わないので、不安になって結びの練習もしてみる。すると案の定ハリが上手く結べない。普段やっている枕付き外掛け結びでは結び目がハリの耳を乗り越えてしまう。というわけで新たに本結びを習得することにした。

その他にも、ネットの情報を見ているとどこの情報でも道糸とハリスはサルカンで結ぶようになっている。おそらく直結よりもサルカンの方が強度的に優れ、また仕掛けが重たいのでサルカンの重さを気にする必要がないからだろう。そこでサルカン結びも練習してみるが、サルカンを結び慣れていないためか、どうしても道糸とハリスに角度がついてしまう。色々考えた結果、普段結び慣れているサージェンスノット(4回)で直結にすることにした。今回良型の尾長も獲ったが、この部分で切れることはなかった。

釣行後に常連さんに聞いたのだが、ハリスにケミホタルをつけておくと仕掛けの回収がしやすく、また水中の仕掛けの動きも見やすくなるらしい。次回行く時はそうしてみよう。

 

あとはヘッドライト、LEDランタン、銀マットなどを購入。寝袋は冬用のものを持っているのでそれを持参したが、今回の釣行では使わなかった。銀マットの上で仮眠をとるだけで十分だったからだ。

 

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今回持っていったもの

大型クーラー58L(船置き):見回り時に魚を入れる

クーラー25L(船置き):食料、飲料を入れて、見回り時に必要な分だけ下ろす

青いバッカン:レトルト食品や缶詰

撒き餌バッカン:竿受けやエサ箱など釣具の小物

青いザック:寝袋、ヘッドライト、ランタンなど夜用のもの。銀マットをくくりつけた。昼間に寝ることにしたので毎回磯におろしていた。

ライブウェル:ロープやブルーシート、コンロなど釣具以外の小物。1日目の食料も入れた。

竿ケース:竿3本、ピトン、玉の柄、ハーケンなど

 

次に続く

黒潮大蛇行

寒グレシーズンだろうと思われるのに錦の調子は芳しくない。僕が行くときも含めてグレの活性はイマイチで、マダイやサンバソウ、イガミばかり。どうも水温が低いらしい。

黒潮大蛇行」というワードが気になり調べてみたところ、今年は12年ぶりの黒潮大蛇行が起きているようだ。

 

黒潮足摺岬では接岸しているが、そこからは紀伊半島を避けるように南下して潮岬から遠く離れた南を通り、八丈島を北上している。八丈島を北上して東海地方沖を西向きに流れた黒潮がかろうじて紀東にぶつかっているように見える。

これでは紀東の水温が上がらないわけだ。いや紀東はまだましな方で、潮岬は壊滅的と予想される。調べてみるとやはり串本の釣果も厳しそうだ。

 

この黒潮大蛇行はしばらく続くよう。一応予報によると3月後半からは、潮岬を迂回して北上する黒潮が紀東にぶつかってくれそうではある。そうなると水温も少しは上がり、グレも口を使ってくれるようになるだろうか。

 この黒潮の動向を見ると途端に錦に釣行する気力が無くなってしまった。もちろんグレ以外のマダイやイガミなどは狙えるかもしれないが、グレが釣れないのは面白くない。黒潮が紀東に流れてくれるまで待つのもありかもしれない。

2月10日 錦、カツオ

低気圧が近づいているようで、昼以降は雨波が出てくるらしい。前日に電話すると昼上がりになりそうとのことだったが、その次の日は磯には行けなさそうだし錦に行くことにした。

 

この日は木生、双子の磯割り。波が出てくるならワラウチにでも行こうかと思っていたところ、常連さんに話しかけられた。

 

「たしか前にいいの釣ってたよね。ここはよく来るの?」

「まあまあ来てます。まだ1年くらいですけど」

「僕カツオに行くんだけど、一緒にどう?若い人に一緒にきてもらうと安心だからさ」

「行きます!」

 

というわけで思いもかけずカツオに行くことになった。カツオに上がってみたいとは思っていたが、波かぶりが怖いし、だいたい常連さんが上がっているのでこれまで上がったことがなかった。常連さんと上がるなら安心だ。

その常連さんは基本的にカツオにしか上がらないとのことでもう100回以上カツオに上がっているとのことだった。すごい。

 

海に出てみると今のところ波はほとんどない。カツオにもすんなりと上がれた。

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鰹平瀬 カツオ 地方向き。右に小ガツオを望む

 

常連さんに教えてもらいながら釣りの準備を始める。どこにチャランボをさして荷物をかけると安心だとか、どこを波がかぶるかなどは経験のある人に教えてもらうのが1番だ。

沖向きは根がきついようで釣りにならなさそう。常連さんに教えてもらいながら地方向きで始めてみる。ただ、北からの風が強く、地方向きも少し釣りづらそうだ。

 

いつも通り初めの30分間は撒き餌なしで勝負する。潮は地方からの当て潮。エサが取られる様子はない。底で根魚のようなものをかけたが針ハズレ。

撒き餌を開始してみるが、逆風+当て潮でかなり難しい。左手の磯を越えてくる波でできたサラシにのせて撒き餌をのせてみるなど工夫をしてみるがやはり難しい。隣の常連さんもアタリはないようで、観察しているとあっちこっち釣座を移動している。僕も釣座を移動してみることにした。

f:id:ksdestr0n:20180211222954j:plainカツオ 西の沖向き

 

西の沖向きに釣り座を移動する。水中をみると、右手は根というよりもかなりの浅場になっているようで右手は釣りにくそうだが、正面は張り出した根の際から深くなっていそう。取り込みはかなり難しそうだが、良いポイントではありそうだ。

根の際から攻めることにして、3ヒロから始めてタナを深くしていく。やはり根の際は深くなっているようで意外と根掛かりしにくい。

5ヒロにしたところでウキが急発進。かなりの重みで根に走っていくが、走りが止まったところでゴリ巻きするとすんなりと浮いてきてくれる。油断したところでまた走り出して、竿がのされそうになるが、のされる寸前で止まってくれた。張り出した根の上まで引きずりだしていたので何とかセーフ。魚の向いている方向を意識しながらやり取りして、見えた魚影はシマシマした魚。グレではないが、これは...

 

f:id:ksdestr0n:20180211222944j:plain石鯛 45cm

 

石鯛が釣れてしまった。しかも針はすっかり呑み込まれていて、3号ハリスはボロボロ。奇跡的だ。

尾びれはサメにでも千切られたのだろうか、顔の割にはちんちくりんになっている。尾びれが短いおかげで、針が呑まれた上物仕掛けでも釣り上げられたのだろう。

 

グレが釣れる前に石鯛が釣れる層まで到達してしまうということはグレはイマイチなのかもしれないと思いつつ、釣りを続ける。

磯際はアタリがなく、少し沖を狙ってみる。潮はそれほど早くはないが、西向きに流れていく。遠めに流していってもアタリはなし。隣の常連さんはカワハギを一枚釣り上げているが、どうもイマイチのよう。

 

再度地方向きに釣り座を構えてみる。潮は左手の磯際からは右(東)向きに流れ、右手から来た左(西)向きの流れと合流して最終的に西向きに流れていっているよう。左手の磯際に撒き餌を撒いて、いくつかポイントを変えて狙ってみるが、カワハギのようなエサ取りはあってもグレの姿は見えないまま納竿となった。

 

8人の釣り人がいたが、グレは31cmが1枚で、他はイガミが釣れたぐらいで今日はどこの磯も調子が良くないようだった。

今回は初めてカツオに上がれたのが嬉しかった。グレの姿は拝めなかったが、常連さんも釣れていなかったし潮がよくなかったのだろう。機会があればまた上がりたい。

1月14日 錦、双子の東

前日奈良県洞川温泉にいきつつ紀伊長島の道の駅で車中泊して錦へ。

 

この日は木生双子の磯割り。

はじめは乗越や蛇島など東磯に行こうと思っていたが、渡船屋さんで最近乗越はボラが大量発生しているようで、いけそうなら蛇島に行こうかと考えていた。海に出てみると波はほとんどなく、カツオだけでなく小ガツオにまで上がっている。

双子の西に着けたところで残ったのは僕と常連さん二人の合計3人。聞いてみると常連さんは二人で蛇島に上がるとのこと。ボラが頭をよぎり、これは沖磯に行った方がいいと思い、双子の東にあがることにした。

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双子の東 船着き

 

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双子の東 東向き

 

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双子の東 ワンド 左にボウグイが見える

 

双子に上がるのは初めてだ。船着はサラシがなく静かな場所になっていて、右には張り出した根がサラシを作り、左はワンドからサラシが出ている。サラシを直接攻めるのはどうも苦手なので船着で始めることにした。

今回も例のごとく釣りはじめて30分ほどは撒き餌なしでサシエのみで勝負する。だがエサは取られず30分間終了。東に向けて流れる潮に撒き餌を乗せて、3ヒロ半からはじめて深くしていく。撒き餌に反応したのか4ヒロで手のひらサイズのグレが釣れてきた。

段々と風が強くなってきた。西から風が吹いてきたり、突然北東の風に変わったりと複雑な風が吹く。どうも双子島の地形のせいか北西からの風が回り込んできているらしい。太陽の光がちょうど釣座の目の前に来て、風で毛羽立った水面に乱反射してウキが全く見えない。突風が強まったこともあり、写真2枚目の東に場所を移動することにした。

 

潮はなかなかの早さで東に流れている。どんどん流れていくのでこれは東向きに仕掛けを流していく方がいいと判断。撒き餌は沖向きに撒き、仕掛けは東向きに。写真3枚目のワンドが左手に見えているのだが、そのワンドからのサラシが沖に向かって伸び、東に流れる潮とぶつかっている。これはいいかもしれない。

 

仕掛けを流していくことから、ハリをあわせちゃダメジナに変更。流す時には早アワセは難しいし、向こうアワセを狙う。

アタリがなく4ヒロ半まで深くすると、竿5本ほど流したところでウキが少し沈んだ。アタリかと思って待ったが、浮いてきた。乗らなかったのだろうかと思いつつ仕掛けを張って誘いをかけてみると竿に重みが乗った。抵抗なく近くまで寄せてきたところで強い引きがやってくる。糸は出さず竿と体で抑えながら、弱まったところでゴリ巻き。何度かそれを繰り返しようやくグレの姿が見えた。39cmのグレだった。

 

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グレ39cm 写真を撮るタイミングを失ったため、許可をもらった上で渡船屋さんのホームページから拝借

 

久々にいい型だ。思えばこの半年間で1番良い。

 

時合かもしれないと思い、同じタナで何度か仕掛けを流してみる。が、アタリはなし。さらに深くしてみようかと思い、ウキ止め糸を移動させようとしたところ、ウキ止め糸が見当たらない。よくよく探してみるとタナ2ヒロ半程度のところにウキ止め糸が移動していた。おそらく先程のグレとのやりとりの間に竿のガイドに擦れてウキ止め糸が移動したのだろう。盲点だった。

気を取り直してタナを調整するも、手のひらサイズのイズスミが上がってきただけであとはアタリなし。納竿となった。

 

今回は仕掛けの張り、誘いを少し意識してみた。仕掛けを回収する時にも一度仕掛けを張って一旦聞いてみてから回収するようにしてみた。今回グレは合計3枚釣れたが、2枚は回収前の仕掛けの張りで当たってきた。試したことが釣果につながった。

反省点としてはやり取りの間にウキ止め糸が移動したことに気づかなかった点。これは良型をかけた後に少し注意するだけで防げる。せっかくの時合を逃すことにもなりかねないので気をつけていきたい。

40cmには届かなかったものの、いいサイズのグレだった。双子の東は東向きの潮がいいのかもしれない。

今回も楽しい釣行だった。